※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月29日

卒業式の練習2

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校にいた頃。


 いよいよ体育館での練習です。

 土曜日に自主研修会の終わった後、イスに個人のシンボルマークをつけ
ておきました。
 今日イスを並べたら何人かの子は指示なんか無しでさっと自分のイスに
座ります。これだけでもやったかいがあったというもんです。

 それぞれの机の前には足形を置きました。

 詳しく介助の仕方を書いたものを学年の先生がたと机の前に立って下さる
先生には配りました。でももちろんくわしく書いてるから「その場」では
役に立ちません。そこは口でやんなきゃ仕方ないですが。

 まず今日、証書を渡すところに立つ先生と、預けるところの先生の写真を
チェキでパッと撮りました。それを手順書のゼムクリップにすぐにつけます。

 でC君。
 声かけしないで下さい。つきすぎないで下さい。必要な場合のみ、指さしで
指示を。とお願いしました。

 呼名で手を挙げてくれた!!
 教室での近い距離の呼名でも時によってはあげないこともあるのに!!

 一呼吸おいて後ろの先生に、手順書を渡してもらいます。証書渡しの先生、
預かりの先生、イスのマーク、と3枚の写真をゼムクリップで留めたものです。

 C君さっさと証書渡しの先生のところへ行き、足形の上に立ちます。
 そして手順書を証書渡しの先生に渡しました。
 気をつけ、は証書渡しの先生が気をつけをしてくれるとまねました。
 先生が手順書から自分の写真をはずし、証書と一緒に渡しました。

 次にC君は証書預かりの先生のところまで行き、証書と手順書を渡します。
 先生は自分の写真をはずした手順書だけをC君に渡してくれました。

 C君は自分の席に戻りました。
 やってる最中、にこにこしていたのが嬉しかったです。
 どうしたらいいかがよくわかるからだろうな。

 着席した時になぜかみなさんから拍手が出ました(笑)


 さてF君。
 うーーん、教室で担任とやった時は写真を渡すとさっさとその写真に
写っている先生のところへ行ってくれました。しかし、今日の先生方は
ふだんつきあいの無い先生方です。写真を見てくれようともしませんでした。
うーーん・・・・・

 本番の時は校長先生と、昔担任してもらった先生。うーーん、意識して
くれるかなあ。でもF君を進む方向に向いてもらうと、それぞれの机に
向かっていくところは手をつながなくてもできました。

 まあ練習ですね。


 今日はその後、他の練習もする予定だったのですが、時間が無くて
証書渡しの練習の2回目をやりました。

 で、C君、手順書なしでやってみました。
 また足形はやはりそれがあると困るお子さんもいるので、ビニールテープ
で印をするだけにしてみました。

 教室の練習と今日の1回目で流れは覚えてくれかなあ、と思ったのですね。
やってみると「指さし」が必要でしたが、手順書なしでもできました。

 しかし・・・実は手順書があった方が「自立的」にできてるんですよね。
見た目はたぶんみなさんに違和感を与えるでしょうが。指さしがなくても
できていたんだもん。うーーん、今後どうするか・・・

 今日は指さしが必要だったけど、一応の流れはわかったと思うので、後は
練習を続けてたら指示なしでできるようにならないかな・・・

 うーーん、迷います。



posted by kingstone at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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