障害児も一緒に学ぶには「校舎整備など12兆円」と試算
もちろんお金は、いるところにはいるのですが・・・
肢体不自由特別支援学校から障害のある児童・生徒が地域の学校に行く
場合、まず車イスやストレッチャーなど、移動に困難のある人の場合に、
エレベータ設置やバリアフリー化にはお金がかかるでしょう。その子、ひ
とりのためと考えると、とんでもない投資です。
しかしそれは、学校を地域のコミュニティセンターとして使うことを考
えた場合、高齢者やその他の成人障害者が利用することを考えれば十分ペ
イすると思います。学校だけで閉じてちゃだめですけど。
知的障害特別支援学校の児童・生徒の場合、たいていの子は教室はその
ままで使えます。空き教室が増えている現状だと、カームダウンエリア
(落ち着ける場所)を作ることも簡単です。余分な教室が無い場合、ちょ
っとしたカーテンやパーテションがあれば作ることができます。
教員の増員・・・
まず現在の教員の給与が適切か、という問題はありますけど、それは置
いておいて。
増員の必要はあるのだろうか?
実際、「人手が欲しい」という時はあるのです。見守るだけであっても
いいから。でもそれは地域を探せば、そしてそれが楽しいことであるなら、
ボランティアさんを探すこともできます。交通費と少額の謝礼程度で。
(私はそれもなしにボランティアさんに来て頂いていましたが)
この「楽しいことである」というのを伝えられるかが、教員の腕の見せ
どころにはなると思います。
そのためにサポートブックが役に立つわけです。
これは知的障害・肢体不自由に関わりません。
たぶん、今の知的障害特別支援学校の人手は多すぎます。
そのために児童・生徒がひとりでできることをさせずに押す、引っ張る
で何とかしようとする傾向が多いかと思います。その多い人手を地域に出
せば解決する部分も多いと思います。
また肢体不自由特別支援学校で、移動に人手がかかるのは事実ですが、
これも高給な教員を宛てる必要はさらさら無いと思われます。
専門性の問題もあるのですが「担当する数人」の子についてだけの専門
性なら簡単な研修ですぐにつけることができます。
ただ、ボランティアさんなんですが、できれば学生ボランティアさんじ
ゃないほうがいいような気はします。学生ボランティアさん・・・何か、
採用試験合格を人質に来てもらうような気がしますもん。
私は地域の社会福祉協議会に行って、知的障害者対応ボランティアの講
習を受けた婦人たちと、やっぱり学生にも来てもらってましたが。
結論として、教育委員会や特別支援学校に適切な研修体制があれば、
そんなにお金がかかるもんでも無い、と思います。(この適切な研修
体制・・・ってやつが作れるかどうかですが)
特別支援学級でボランティアさんをどう集めたか