私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月28日

暴れる

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校にいた頃。


 最近、糸の切れた凧みたいに、会議やなんやかんやで発言しまくりの
暴れまくりみたいな状態です。

 昨日は内地留学に行って来られた先生が、成果として応用行動分析に
ついて説明して下さり、事例もビデオこみで報告して下さいました。

 ところがそのビデオ「教材選定の不適切」「教師の関わりの不適切」
によって子どもが「問題行動(!!)」出しまくりビデオで、強化子が
どうのこうのという分析以前の問題じゃん、ということで

「分析した時にそういう話は出なかったのか」と質問し「出てない」
ということで「そんなことやから応用行動分析の評判が悪くなるんだ」
とか、突っ込みまくってしまいました。

 まあ、よく考えてみるとそういったとんでもない関わりしかできて
なかったのが、分析の結果「問題行動」が減り、「教師の不適切な関わり」
が減ったのだから、やっぱり応用行動分析はすごい、という話になる
のですが、しかしそこにいくまでに拒否反応が出るぞ、というのがあって
かなり強い口調で責めるようになってしまった・・・。

 で、今日は私の学年の取り組みを中学部の先生に聞いて頂く、(私は小学部
の教師)という会がありました。レジメは以下の通り
--------------------------------------------------
1.自閉症の特性(あるいはなぜ私がこんな実践を始めたのか)
「さぼり」「なまけ」「親のしつけのせい」「愛情が足らない」
で「やらない」「パニックになる」「止まる」「しゃべり続ける」のか
「わからないから」
「やらない」「パニックになる」「止まる」「しゃべり続ける」

2.コミュニケーションの種類
受容性コミュニケーション
表出性コミュニケーション
社会的相互交渉
※ 我々は健常者の常識に引きずられがち(音声言語重視)

3.わかりやすくするために
何を・どれだけ・どのようにして・いつ終わるか・終わったらどうするか
具体物・絵・写真・カゴ・ジグ

4.構造化された授業の実際
自立課題学習 1対1の学習(ビデオ991028編集・20000124)
※ その子の個別の興味関心を大事に
※ 管理するためだけに視覚的な技法を使うのは間違い。
コミュニケーションのためのもの。

5.表現性コミュニケーション
自発的なコミュニケーションを引き出す
そのための手助けは?(ビデオ 表現性コミュニケーション)
※ 意図して関わっていく

6.問題行動への対処
氷山モデル
意味がわかって行動できることを増やす。(環境の調整)
他の表現手段を身につける
追い込まない(ex. 心を落ち着ける場所・物の重要性)しかし・・

7.最後に  
大事なのは個別に合わせていくこと
参考文献
--------------------------------------------------------------
40分って言ってたのが、1時間を超えた(爆笑)
 そら、まともにやったら8時間くらいの内容やもんなあ・・・

 ○○さんにも前に「しぼんなきゃ」と言われてましたが、
またぜーーんぶ突っ込んじゃった。(笑)

 ま、しかし、ショックを受けて下さる方もいたようです。
 でまた「中学部では課題学習などやりやすいのではないか」という
ご意見も頂けました。

 また昨日、私が突っ込みまくった先生は「昨日の今日で、昨日なぜ
kingstoneさんがああいう発言をされたか、ということがみなさんに
よくわかったのじゃないかなあ」とおっしゃって下さいました。

 ふーー、疲れた。
−−−−−−−−−−−−−−−
 そや、先日「自閉症という言葉を本人の前で言うか」ということで
議論(一時は怒鳴り合いになった)の相手の先生、今回の私の話、
少し長くなったのにだれずに最後まで興味深そうに聞いて頂けました。

 そして「すごく良くわかった」という感想は頂きました。
 (ただし本人の前で言うか言わないか、というところについては
  どうなのかはわかりませんが。少なくとも私が今までいろんな
  ところで発言してきたことの裏にある考え方というのはよく理解
  して頂けたと思います。でもまだまだこんなもんじゃないのです
  が)

 私の出す言葉の背景、たぶん理解して頂くにはかなりいろいろ
時間をかけて伝えないといけないのでしょうね。
−−−−−−−−−−−−−−−
追記
 最初の応用行動分析のビデオ。今、思い返しても、「教師の問題行動」
を、教師個人を一切非難することなく、その行動を消失させ、適切な行動
に導いた、というすごいビデオだったと思います。








posted by kingstone at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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