私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月28日

教員養成課程6年制に反対する

 教員養成課程を6年制にする、という話、どうなっているのでしょうか。

 私ははっきり反対です。

 だいたいそんなことしたらお金のある家の子弟しか教員になれなくなる
じゃないですか。

 また、教師になるための心・技・体の訓練(これは訓練です)は、長く
やればいい、ってもんじゃない。実践に関わる知識・理解は、実習でもな
く、お金をもらえる仕事をしながら学んでいかないと身につかないんじゃ
ないか。

 特に特別支援教育に関する専門性は、普通教育についての知識の上にさ
らに専門性が、と言われることがあるけれど、そんなことは無いと思いま
す。

 学力面で言えば、中学部までなら中卒で十分、高等部でも高卒で十分で
す。それに少し特別支援教育についての専門性をつけて欲しいと言うなら
短大(2年間)で十分です。

 自閉症の人に関わるなら、

TEACCHの5日間セミナーの情報

で紹介した5日間セミナーと同じプログラムを仕事につく直前に受講させ
ればいいのです。後はOJT(仕事を実際にやりながら教えていく)ですね。
座学だけでは身につきません。(5日間セミナーも実際に自閉症の人と関わ
ります)

 研究者を育てよう、というのじゃないのですから。

 もちろん特別支援教育は自閉症の人に関するものだけではありません。

 しかし、大昔の知的障害特別支援学校のことを思い出してみると、ほとん
どが自閉症か類するコミュニケーション障害の児童・生徒であり、その部分
で指導が破綻していました。また明らかに自閉症でなくダウン症という生徒
もいましたが、明らかにそれまでの授業より自立課題学習の方があってたり
しました。

 肢体不自由のお子さんに対する教育についても、それこそ5日間くらいの
プログラムが作れると思います。

 でも、自閉症についての勉強をして、肢体不自由特別支援学校にいる児童・
生徒も、かなりの割合が自閉症及び類するコミュニケーション障害だったの
だな、そこの部分への配慮が欠けていたな、ということはわかりましたけど。

 それから、特別支援教育に関する学習が4年も6年もかかるものだったら、
とてもじゃないけど保護者がいい関わりなんてできるはずがない、というこ
とになってしまいそう。しかし現実はそうではありません。逆(保護者から
専門家が学ぶ)のこともおおいにあります。

 




posted by kingstone at 10:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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