知的障害特別支援学校にいた頃。
○○さん、こんにちは。
>「日本でまじめに自閉症を勉強すれば,TEACCHに限らず色々な療育技法が嫌でも目に
>付く」と思ったのですが,それは間違いですか?
私の周囲に限定してお答えします。
間違いです。
いや、前提の「まじめに自閉症を勉強すれば」という条件が無い、といった
方が正解かな。
療法についてはちょっと話に聞く程度はあるかもしれません。
しかしそれらを「自分のこととして、自分が学ぶこととして」聞く方は少ない
です。
しかし現在の私の周囲は話の中に「TEACCH」「太田のステージ」(以上私)
「受容的交流療法」「○○法」が出てくることが多くなりましたが、
ここ1年少しですね。ある意味で私がきっかけになっています。
特別支援教育の新任の先生たちの講習会で講師に来た大学教授は、「こういう
ひとつの技法(?)を研修会などで学ぶのはやめなさい。先輩から学びなさい」
とおっしゃいました。この時はたまたまいろいろあってTEACCHがやりだまに
上がってました。しかし「いろいろ勉強しなさい」とも言ってはりましたから、
いったいどないせいっちゅうねん、というところです。
そしてその先輩のやってることがとんでもないことだったら・・・
>例えば,どこの学校にもあるだろう
>と思われる日本文化科学社,学研の図書目録をパラパラめくり,「発達の遅れと教
>育」,「実践障害児教育」のバックナンバーを見渡し,特殊教育学会の抄録集を数年
>分斜め読みすれば,太田ステージ,動作法,受容的交流療法,行動分析,TEACCHなど
>の話しはでてくると思うのですが.その程度の情報収集もしない教師が多数派なので
>すか?それとも,勉強の方法がそういった方法ではないのかな?
うちの学校には実践障害児教育は置いてあるな。でも、置いてあるのを読む
人はほとんどいないだろうな。個人的に毎月取っている人は少ないです。
特殊教育学会の存在そのものを知らない人がほとんどです。
それも相当勉強している人でも・・・
いろんな療法の勉強をする人は少数です。
また勉強の方法がそういった方法ではない、というのも確かです。
>大体,平均的な特殊教育の教師って,月にどの位の時間,特殊教育関連の本や文献を
>読む物なんでしょうか?
ほんと他人のことはわかりませんが0っていう人が結構いるんじゃないかな。
また「読む」人で全然実践に結びつかない人もいるし・・・
私がちょっと勉強しただけで「kingstoneさんは専門性があっていいなあ」
と言われましたが、その時の憮然とした気持ちがおわかり頂けるでしょうか。
あはは、だいぶ○○さんの認識とはずれがあるでしょう。
で、それを前提としてどう変えていくか、というところを常に
考えているわけです。「普通の教育」「普通にする教育」の力は
とても強いです。
PS. いかん・・秘密をばらしすぎているか・・・