例えば
えらぶメモ帳 100枚つづり 315円

この画像ではわかりにくいと思いますが(ちょっと写真が不鮮明)、
メモ帳の下の欄は薄い線で4つに分かれていて、2択から4択の
「何か」を自閉症の人に選んでもらえるようになっています。
選んでもらうのは、絵や写真もOKなら貼り付ければいいし、文字なら
書けばいい。
選択活動って表現コミュニケーションの基本です。
TEACCHの専門家だって「大事だ」って言うし、応用行動分析でも
選択活動の「大事」さは言われます。
にもかかわらず、学校の中で選択してもらってるだろうか?施設の中では
どうか?家庭の中ではどうか?
そういう時にこのメモ帳があると、ちょいちょい、と本人さんの選択を聞
くことができます。
もちろん、まずは具体物のお菓子の選択などができた上ででしょうけど。
あるいは、何かをした時の気持ちを2〜4択で尋ねるとか、の時も役に立
ちます。これは「好きなものを選ぶ」が十分できてからになるでしょうが。
問題はベテラン教師とかだったら「そんなもん無くてもできる」と思って
しまい、経験の無い教師や保護者だったら「どう使っていいかわからない」
ってとこかな。使い出すと「無くてはならない」ものになると思いますけど。
う〜む、315円・・・送料は別途かかりますが。
これで利益が出るんやろか・・・
また
○Xメモ帳 100枚つづり 315円

これまたTEACCHの専門家やその他の子育て上手な方でも「×(して
はいけないこと)」を伝えるには「○(していいこと)」も伝えること、っ
てのはおっしゃると思います。
でもついつい「これやっちゃだめ」だけ伝えようとしてしまうことがおう
おうにしてあります。ちょっと例が違うかもしれませんが、
泣いた自閉症児が笑った話
みたいなことはよくあります。勉強してはる人でも。×ばかり伝えるわけね。
○×メモ帳は、そこにあるだけで「あ、×には○をつけなきゃ」という
のを思い出させてくれます。
やっぱり、う〜む315円・・・
自閉症スペクトラムの人が1/100で出現するとして、日本で
1300万人。上記メモ帳が「よく合う」人がその1/10として
130万人。もうちょい少ないとしてもかなりの需要がありそうな
もんですが。
ハルヤンネさんがコメントで書いてくれてはる視点で言うと、本人さん
が選ぶとしたら「おこづかい」で買ってくれそう。
肢体不自由児・者の支援用具についても思ったけど、こういう物は、
教師なり保護者なりの本人以外の中間ユーザーが「買おう、使おう」
と思ってくれないと、本人さんに届かないのがネックですね。