※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月22日

顔をわかってもらう話

 自閉症の人やアスペルガー症候群の人は、他人の表情がわかりにくい、
というのもありますが、そもそも他人の顔がわかりにくいみたいです。

 カリノトウコさんのブログでも何度もその話は出てきます。
ブログ内で「顔がわからない」で検索をかけるといっぱいエントリーが
出てきます。そのものずばりの「顔がわからない」という題名のエント
リーがあるくらい。

 相貌失認症という言葉もあるんですね。

 私の身のまわりでも「過去の記事194(カードなんて嫌だ!! カードを
使うのがいいことなのか)
」のA君は、相手の顔がわからなかったのを、写真
カードを手がかりにして理解しています。


 自閉症の人に顔をわかってもらうことを仲間うちでは「顔がつく」という
言い方をしていました。

 ある人、音声言語で表現は少しはできる。しかし音声言語の理解は悪く、
時には混乱や問題行動に結びつく(いつもじゃないですけど)ということ
を、私は知っていました。

 だからこの人とつきあう時は、必ず文字で伝えていました。
 音声言語で伝えることはびびってました。周囲の人たちは結構話しかけ
てはいたのですが。

 この人とつきあったのはその前数年間で10時間も無いと思います。

 ある時、初めての場所で、たくさんの人が集まっていました。
 その中のAさんがこの人に対して、別の人を指さしながら「これは誰?」
と聞き始めました。答えられない人が多かったと思います。

 でAさんが私を指さして聞いたら「kingさん」と答えてくれました。
 「顔がついてた」わけです。
 嬉しかったです。

 いつも書いてやりとりしていたのも理由のひとつかもしれません。

posted by kingstone at 06:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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