私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月19日

組織の盛衰

 大昔に読んだ本です。

「組織の盛衰」堺屋太一 PHP
 を読みました。
組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのか (PHP文庫)/堺屋 太一

¥590
Amazon.co.jp

  Amazonの中古だと1円からあるのですね!!

「太平洋戦争開始前、日本に駐在したドイツの海軍武官が「ゼロ戦でアメリカ
 と戦えば必ず負ける」と忠告した。その理由は、「ゼロ戦」の優れた空中戦闘
 性を発揮できるパイロットを養成するためには千二百時間以上の訓練が必要
 だから、大戦争ではパイロットの補充が追い付かなくなるという点にあった。
 これに対してドイツのメッサーシュミット戦闘機は航続距離と運動性を犠牲
 にして三百時間で習熟できるように設計されていた。
  しかし、日本海軍の専門家たちは、この忠告を無視した。「戦闘機を乗り
 こなせるのは俺たちだけだ」という専門家仲間の誇りが「素人に使い易い」
 などという条件をむしろ嫌悪したのである。」

 まあ、この話にちょっと説得力が欠けるところは、「ドイツ武官が言った」
というところですね。ドイツも負けちゃったもんなあ・・・

 もちろん、敗因はこれだけでなく、様々なものがたくさんあったと思います。
 だいたい一番大きな敗因は「植民地を得ようとした」「戦争を始めた」こと
だろうし。

 ただこの「名人芸」に頼る、っていうのは教育の現場にもたくさんありそう。
 ほんま「情けない教師」でも短時間の訓練で指導ができるシステムが必要だと
思うなあ。

 あと組織がだめになる要因として「成功体験への埋没」というのを
あげてはります。

 日露戦争での
「白兵戦での勝利」
「日本海海戦での勝利(艦隊決戦へのこだわり。兵站の軽視)」
「部分的勝利で講和にもちこめた(国同士の総力戦になっていたことの
                読み違え)」
これらの体験でもってそのまま第2次世界大戦を戦ってしまった。

 うーーむ・・・成功体験への埋没というより、失敗に学ばない、と
言った方がいいのではなかろうか。だってノモンハンではぼろぼろに
負けてるんだもん。

 これは・・・今までの普通学級などでうまくいったやり方をそのまま
特別支援学校へ持ち込む話なんかにあてはまるかな。あと、最後の部分は
卒業後の生活も見通しての授業内容を考えるか考えないか、という
ような部分と重なるか。(しかし、現在は普通学級でもいろいろ問題は
起こってきているようですが)

 あるいは、子どもの反応はもひとつなのに大人が面白いから、
そのまま続けているあれこれとか・・・

 もちろん自分も振り返らないといけないわけですが、この夏休みに
入ってもいろいろな研究会で私はむちゃくちゃ揺すぶられています。
これって結構しんどい体験です。もちろん今まで自分がやってきたこ
とを「成功」と捉えているわけではありませんが「あっ、まだここが
足りない」というのはたくさん気づかせて頂いています。
(実践につなげろよな>自分)

 あと組織を機能的集団と共同体的集団に分けて(これ、以前別の言葉で
知ったような・・・ゲマインシャフトとゲゼルシャフトという言葉を
あててはりましたから)機能的集団は「何かをなす」ことを目的とし、
共同体的集団は「安定して生きる」ことを目的とするみたいなことが
書いてあります。で、どうしても二つの要素の間で葛藤が起こる。

 もちろん多くの集団はそれがからまりあっているのですが、例えば
「学校」は教師が給料を得るための組織ではあるのですが、当たり前
のことに、それだけではいかんよなあ、と思います。まずは機能が
ちゃんと果たせてないと・・・

 で、堺屋さんは最後に、組織を活性化するために
「利益質」を見ていく、ということを提言してはります。これは利益の
量だけを見るのでなく以下のような点も考慮する、ということです。

1.外延性
  当該利益が組織の内部のタライ回しでないか、組織の外に延びて
  いるか。学校だと・・・外からの評価?あるいは買い物学習をして
  行くお店の店員さんが変わってくれはることとかも??

2.継続性
  一発だけでなく、継続できること。これは指導技法の開発とかに
  あたるかな。

3.好感度
  (1)取引相手好感度
   「愛想がいい」とかいうのとはちょっと違って組織論的に見た
   場合は「情報公開性」(透明度)と「顧客目的への合致」
   (目的適応度)によって決まる。これは学校の例でもすぐに
   わかるなあ。
    
  (2)従業員好感度
   例えば「文芸大作の○○映画社」と「AVの○○映画社」とでは、
   電話を取った人が上の句を言うか、言わないかの違いが出たり・・
   ただ従業員好感度は外部との常識と違ってくる恐れがある。
   (これはよくわかる)
   
  (3)世間好感度
   うーーむ・・・これは学校にあてはめると何になるのだろう。

 しかし利益質っちゅうのはまあようわからんとこもあります。
 取引相手好感度なんちゅうのはようわかりますが。

 で、あれこれあれこれ書いてきて最後は個人も組織も要するに

「なりたいもの」「したいこと」を明確にすることが大事、という
結論に落ち着きます。おいおいおい、ここまであれこれ資料を集め
考察してきて結論はこれかいやあ(爆笑)

 でも考えてみれば、確かにこれが一番大事なことでは
ありますな。

posted by kingstone at 19:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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