知的障害特別支援学校にいた頃。
今日は課題学習がありました。
「色はわからない」と言われていたZさんが、課題学習の中でブロックや
せんたくばさみの色分類がすぐにできるようになり、ホワイトボードに貼った
外枠と中の写真を色を手がかりにマッチングさせることも、2か月かかり
ましたができるようになったことは既に報告しました。
Zさんは「文字はわかりません」と言われていました。確かに課題カゴに
書いた文字とカードに書いた文字をマッチングさせることは今までできて
いませんでした。
さて今日、先生と1対1の新課題の学習の時に文字の分類をやってみました。
7cm四方で区切られた6区画のプラスチックがあります。もともと月餅か
なんかが入っていたやつ。そこに「あ」「い」「う」「え」「お」と書いた
紙が貼ってあります。(本当はある子の名前)そこに「あ」「い」「う」
「え」「お」と書いた小さなカードを入れていきます。各区画に5枚ずつ
くらい用意してありました。
最初、1枚ずつ手渡していきました。しかしどこに入れていいかわかり
ません。私が指さしで指示していきました。目もきょろきょろ、手もあっち
こっちでどうやっていいか全然わからない、という感じでした。
実のところ、「あーあ、いきなりこれではステップ飛びすぎたかなあ」
と思い、反省モードに入っていました。ところが最後から5枚目くらいで
指示なしで急に合いはじめました。(毎回指示は出していたけど、少しだけ
間を置いていたわけです。そしたら指示なしででき始めた)
とりあえず、最後まで行って、休憩に入りました。
普段は「先生と勉強」は1回しかしないことが多いのですが、今日は
もう一度しばらく後にやってみました。
1枚目から正解していきます。そして、途中から私がカードをあげるより
早く奪い取りに来るような感じになりました。で残ったカードを全部渡し
ました。すると1枚1枚ちゃんと入れて行きました。
終わって再び休憩に入る時に、Zさんが少し得意げな表情だった、と
思えたのは私の思いすごしかな?
放課後、Zさんの名前で分類の勉強ができる教材を作り、またみんなの
名前カードも新たに作ってみました。