※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月19日

文字のマッチング

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校にいた頃。


 今日は課題学習がありました。

 「色はわからない」と言われていたZさんが、課題学習の中でブロックや
せんたくばさみの色分類がすぐにできるようになり、ホワイトボードに貼った
外枠と中の写真を色を手がかりにマッチングさせることも、2か月かかり
ましたができるようになったことは既に報告しました。

 Zさんは「文字はわかりません」と言われていました。確かに課題カゴに
書いた文字とカードに書いた文字をマッチングさせることは今までできて
いませんでした。

 さて今日、先生と1対1の新課題の学習の時に文字の分類をやってみました。

 7cm四方で区切られた6区画のプラスチックがあります。もともと月餅か
なんかが入っていたやつ。そこに「あ」「い」「う」「え」「お」と書いた
紙が貼ってあります。(本当はある子の名前)そこに「あ」「い」「う」
「え」「お」と書いた小さなカードを入れていきます。各区画に5枚ずつ
くらい用意してありました。

 最初、1枚ずつ手渡していきました。しかしどこに入れていいかわかり
ません。私が指さしで指示していきました。目もきょろきょろ、手もあっち
こっちでどうやっていいか全然わからない、という感じでした。

 実のところ、「あーあ、いきなりこれではステップ飛びすぎたかなあ」
と思い、反省モードに入っていました。ところが最後から5枚目くらいで
指示なしで急に合いはじめました。(毎回指示は出していたけど、少しだけ
間を置いていたわけです。そしたら指示なしででき始めた)

 とりあえず、最後まで行って、休憩に入りました。
 
 普段は「先生と勉強」は1回しかしないことが多いのですが、今日は
もう一度しばらく後にやってみました。

 1枚目から正解していきます。そして、途中から私がカードをあげるより
早く奪い取りに来るような感じになりました。で残ったカードを全部渡し
ました。すると1枚1枚ちゃんと入れて行きました。

 終わって再び休憩に入る時に、Zさんが少し得意げな表情だった、と
思えたのは私の思いすごしかな?

 放課後、Zさんの名前で分類の勉強ができる教材を作り、またみんなの
名前カードも新たに作ってみました。

posted by kingstone at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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