私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月16日

そのままでいいのさ

 大昔に書いたものです。

 私はTEACCHの勉強をしていて、TEACCHプログラムを参考にして実践しようと
する方から「自閉症のあなたは、そのままでいいのですよ。認知の障害があって
もいいじゃないですか」というメッセージを受け取ります。(応用行動分析も
そうかもしれない)

 これは、例えば「問題行動」があって、それをそのままでいい、ということ
ではありません。ただ「問題行動」を起こすには「状況がわからない」「何を
していいかわからない」などの認知の障害に基づいたあれこれがあり、その
認知の障害はそのままでいいんだ、ということですね。

 そして、その認知の障害を抱えたまま生きていくために、支援する物として
カードや具体物やそれらを使ったスケジュールがあったりするわけです。で、
それによって「問題行動」が無くなったり減ったりする。

 しかし、やっていてここにひとつの逆説が生じる場合がありそうです。

 それは「そのままでいい」「認知の障害を抱えたままでいい」ということで
あれこれやっているうちに、例えば周りの状況の受け取りが良くなったり、
いろいろな概念が身についたり、認知そのものも良くなったように見える場合
が出てくる。なんか、そういうことがありそうだなあ、と思っています。
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 でですね、これって・・・実は例えばロジャース派のカウンセリングなんか
でも、同じ構造があるんじゃないかなあ。(ただし対象は自閉症者では
ありません。今、ここで書いているのはあくまでも「自閉症的な認知の障害」
の無い方の場合に限らせて頂きます)

 つまりね。ロジャース派のカウンセリングは「共感的理解」ということで
「今そう感じているあなたはそのままでいいんですよ」というメッセージを
相手に伝えるわけですね。(言葉だけとは限りません)

 でその中でクライエントは「成長」し「自立」していく。

 「そのままでいい」とやっているうちに「そのままでなくなる」わけです。

ここにおいて私にとってTEACCHも、応用行動分析も、ロジャース派の
カウンセリングも同じものとなります。
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 さて、ではロジャース派の人の前にクライエントとして自閉症児・者が
現れたらどうなるでしょう。

 まずたいていの方は「視覚支援」の勉強などはされていません。
 環境の調整とかいう点について勉強されてる方も少ないとは思います。
少なくとも10年程前に私が一生懸命勉強していた頃にはそういうことは
話題になりませんでした。環境の調整などはせずにひたすら相手の言葉に
耳を傾けるということが重視されていたように思います。(もちろん自閉症
の方を対象にはしていない上での話です)

 そこに自閉症の方が現れる。きっとロジャース派の方は様々な違和感を
感じられると思います。さて、でロジャース派の方が大事にしていること
があります。それは「今、ここ」の重視です。

 で自閉症の方と向かい合って「今、ここ」を大事にしようとすると、
これはもう「視覚支援」とか「構造化」の勉強を始めないわけには
いかないのじゃないか、と思うのですね。

 あるいは、これは私が勉強していた頃もいろんなところに書かれて
いたのですが「自分よりももっと適切な人がいる、と思ったらそこを
紹介する。決して無理に取り込まない」ということの重視もあります。

 つまり相手が自閉症の方だとわかり、自分よりももっと環境の調整など
自閉症の方への援助に役立つ方がおられると判断したら迷わずそちらに
紹介する、そういうことですね。
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これは私の「願い」の部分が大きく、現実は決してそういうふうに
推移していないかもしれません。
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追記
 少なくとも現在のスクールカウンセラーさんの活動の情報を集めて
みると「診断」というか「自閉症」とか「アスペルガー症候群」とか
「ADHD」とかいうふうに「見る」ことは多いようです。昔はそれ
すらも否定されることが多かったですから。

 ただ支援の仕方をご存知かどうかはわかりません。

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