「自閉症の生徒を押さえ込んだ話」の生徒もそうでした。
よくしゃがみこんで常同行動をしていました。
それを教師は、教師が決めた時間割に従って移動させるために、ごぼう抜き
にして立ち上がらせ、押して移動させるというのが普通でした。
またスクールバスから下りられない場合は、力の強い先生が引きずり出す、
というのが定番でした。
そういう指導がますます動けない人を作っているようでした。どっちが卵か
鶏か、という問題はありますが、余計にこじらせているのは確かでしょう。
「自発的にやりたいと思える活動が無い」(同じことですが)「選択できる
活動が無い」「表現する手段を持たせてもらえない」「無理矢理動かされる」
ということが続いていたからだと思われます。
C君について。
私が担当してい、また私の目が光っている(?)時は「目で見てわかる」
「自発的な動きを待つ」「拒否を認める」「表現する手段を持つ」などをやっ
ていました。
私がいなくなった年に、すべて外されました。
しかしその次の年には学校全体で「目で見てわかる」ようには取り組まれ
始めたみたいです。少なくとも「写真を使った全体向けスケジュール」は始
められていました。でも「自発・・・」以下はやはり無かったようです。
そうこうするうちにC君は「動けない人」になってしまいました。
薬での改善が試みられました。少しは効果があったかな。もちろん、必要
な時には薬の助けを借りてもいいです。しかしそれはちゃんと環境を整備し
た後のことです。
まあ、上記2例、「科学的根拠を出せ」と言われたら困るわけですが・・・
でも周辺に「動けない自閉症の人」いませんか?
当てはまっていませんか?
動けない人2