※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月15日

叩かれていた子の例2

 大昔の話です。

 特別支援学級担任の頃。

叩かれていた子の例1」の続きです。

 この子のお母さんは困って、そしてちゃんとしつけなければ、という思いの
中で爆発的に叱責したり、時には手が出たり、ということもありました。

 お母さんも「衝動的に行動する時もある」感じがありました。

 おばあちゃんが学校に来たこともあるのですが、いきなり子どもをどついた
(叩くというのではなく、どつくでした)のでびっくりしました。お母さんも
叩かれて育って来たことは容易に想像がつきます。しかしそれは「虐待の連鎖」
とかいう感じではなく、みんな「衝動的に行動する」から、という感じがしま
した。

 お母さん自身、悩んでおられました。

 いろいろなところに相談に行かれたようです。

 で、どこでも「叩いてはいけない」ということは言われたようです。
しかし「こうしたらいいよ」ということは、専門家の方は言ったのかもしれま
せんが、お母さんには伝わらなかったようです。「いったいどうしたらいいの
か」と困っておられました。

 私自身も1学期の終わりの懇談会で
「叩かない方がいいよ」と言ってしまいました。お母さんはその時は納得して
下さったように見えたのですが、クラスを出てすぐその足で校長室へ行き、
「普通学級に転籍します」とカンカンになって主張されました。

 お母さんのつらさを理解できていなかったな、と思います。
 
 とにかく子どもが楽になるように、お母さんが楽になるようにしなきゃなあ、
と思いました。


 
posted by kingstone at 20:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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