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 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月12日

過去の記事251(今日はMESミニ研究会 パソコン利用より前にやること)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の3学期の話です。
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 3月27日


今日はMESミニ研究会 パソコン利用より前にやること


 昨日は城陽市で開かれた「支援技術関西ミーティング」に参加し、
(そちらの報告はFEDHANS13番会議室に書いてます)今日は滋賀大付属養護
で開かれた「コンピュータ利用教育研究会ミニ研究会」に参加させて頂き
ました。

 プロデューサー(?)のおすぎさんから「何か話せ」とは言って頂いて
いたのですが、私の現在の興味関心は「コンピュータ利用」にはあまり
なく、何か場違いな発言になるのではないか、と危惧したので、発言しても
しなくてもいいようにと思いながら、用意だけはして行きました。

 会場に着くと、ホワイトボードに発表者の予定の中に私も含まれており、
まず最初の成田先生の発表は海外の視察を含めてIEPやアメリカ各州の実状
であり、また新指導要領の改訂のポイントについての話などもあり、
これやったらいろいろ言えそうやなあ、とちょっと突っ込んで話を
してもいいかあ、という気になってきました。

 成田先生の発表の時にある方が「あちらの校長先生が一番情熱的に
語られたことは何ですか」という質問をしました。それに対して
「教育の成果を上げること、そしてIEPコーディネータを誰に依頼する
かということ」と答えられたので私は「その成果とは何でしょうか」
とお尋ねしました。「子供の前と、IEPを作り1年間の教育の後の比較
である」と回答して頂きました。そうですね、過程が大事だ、という
こともよく言われますが、結果も大事なんだろうな。

 その他についてはいちいちお名前はあげませんが、

 新学習指導要領については

 ・養護学校の障害児教育センター的な役割の重視

 や

 ・児童・生徒の多様化への対応
 ・「養護・訓練」が「自立活動」に変わる
 ・「個別の指導計画」の重視
 ・教育課程の編成が弾力的にできる

などの話が出ていました。もちろん様々なネットワーク利用の話や
MES教材CD-ROMのソフトの話やデジカメを利用した実践の話なども
出ていました。

 私の発表はFEDHANSの13番の#2123に書いたのと同じビデオを利用
しましたが、支援ミーティングの時よりはもう少しビデオを止めて
しゃべる時間を増やしました。このため後の方の発表を夕食後に
追い出してしまったかもしれません。自分ではどれだけの時間が
かかったかわかって無かったのですが・・・ひょっとして30分??

 内容は「表現性コミュニケーションの指導」


 追記

  現在のこのブログのカテゴリ「実践動画」のところに出てきます。この発表の時のそのままではありませんが。「お菓子でコミュニケーション」は他のお子さんや許可が取れない先生も映っているので出せません。


 この中にはメッセージメイトは出てきますが、パソコンは
出てきません。基本的には子ども達が自分のやりたいことを
こちらに伝えてくれる指導の様子をまとめたものです。最後は

・まず機能的な要求言語行動を
・本人の「自己決定」「社会参加」
・表現モードも本人が選べる環境を

でしめくくっています。結構会場ではウケて頂いてありがたかった
です。実のところ私自身は天然ボケですので、どこがなぜウケたか
全然わからないのですが。

「お菓子を使ったコミュニケーション指導」のところで、質疑が盛り
上がりました。おやつの時間を作り、その中で食べるもの(お菓子)や飲み物を
選択してもらって、それぞれの子供の表現手段で表現できたらあげる、
という指導です。

 やはり「犬や猫を餌でつるみたいや、という批判にはどう答えるの」
というあたりですが、表向きは「単にご褒美に食べ物を与えるという
のではなくて、これは食べ物を食べて当然な機会を作っているわけで、
機会利用型指導法なのです」とは言いつつ実は私の本音の部分として
「それって犬さんや猫さんに失礼な言い方じゃない」というのもお伝え
しました。

 本当のところ私は、山川草木皆悉仏性と思っていますし。

 しかし「コンピュータ利用研究会」で「私はコンピュータの利用を
期待されて今の学校に来たけれど、それより先にやることがあるやろ
という気がしています」という発言をするのは・・・まあなかなか
面白い体験でした。(もちろん目の前のお子さんによってはどんどん
使っていけばいいものだと思っています)

 私にこんな発言をする機会を作って頂けたおすぎさんに感謝しています。


posted by kingstone at 12:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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