※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月12日

過去の記事250(応用行動分析学入門(ぞくぞくするぜい)3)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の3学期の話です。
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 3月22日


応用行動分析学入門(ぞくぞくするぜい)3


 ゆっくり、ゆっくり「応用行動分析学入門」学苑社を読んでいます。

 前回「総論を読んだ」と書きましたが、その時点では「総論」の中の

 第1章"コミニュケーションを教える"とは?(望月昭)

 しか読んでいなかったことが判明しました(笑)
 でやっと今「総論」を読み終えました。
 総論の最後は

 第4章 非音声的コミニュケーション手段の活用(山本淳一)

です。私も肢体不自由児のシンボルを使ってのコミニュケーションや
機器利用について取り組んできていたので、例えば図18の
「車イスに乗った人がコミニュケーション・ボードを使っている」図
なんかを見ると嬉しくなってしまいます。

 その最後のところに

  7.コミニュケーション行動間の相互作用:刺激等価性

というのがあります。少し引用します。

「話しことば、書きことば、サイン言語、シンボル言語などの各
コミニュケーション・モードは、お互いに無関係なものではなく、
一人ひとりの障害児者の全体的なコミニュケーション行動を、有機的な連関
をもって支えている。特定の事象に対して、音声でも、書字でも、サイン言語
でも、視覚シンボルでも表すことができるならば、それらの各モードの関係
は、機能的に、お互いに等価(equivalent)であるということになる。この
ような、各モードの関係は、それらの間の関係をすべて直接訓練しなくとも
自動的に成立することが知られており、このような直接の訓練なしに自動的
に成立した関係を「刺激等価性」と呼ぶ(山本,1992)」

うーーん・・・ってことは、例えばよくカードなどを使って
コミニュケーションする実践をしようとする時「そんなことをしたら
音声言語が出なくなるからやめて下さい」ということを周囲から
言われることがありますが、「刺激等価性」があるならば、
大丈夫、ということになりますよね。

 ただし、これも個人個人によって違うのかな・・・

 ある子にとっては「等価」だがある子にとっては「等価」でない?

 うーーん・・・

 章末に参考文献(論文)がたくさん出ています。
 山本さんが1992年に出されたものなんかは全部読んでみたかったり
しますが、どうやりゃ手に入るのだろう・・・



posted by kingstone at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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