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2010年04月12日

過去の記事236(青年期・成人期の自閉症-その理解と援助-2)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の3学期の話です。
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 2月28日


青年期・成人期の自閉症-その理解と援助-2



今、門眞一郎さんの書かれた第1章
「自閉症の理解」を読みました。

 わかりやすくていいです。

 で一部の引用は著者も困るかもしれないですけど、「そうだよなあ」と
むちゃ共感したところがあるので引用させて頂きます。

まずP7の「対人関係の障害と<心の理論>」のところで

「心の理論というのはどういうものかと言うと、<心の理論>というのも変な
言葉ですけど、要するに相手の心を読むということなんですね、相手の心を
読む力のことです。相手が考えていることや感じていることを推測する力が、
自閉症の、特に子どもには乏しい、あるいはそういう力の発達が障害されて
いるということが言われるようになりました。」

とあって次のP8の「自閉症の人との相互理解を進めるために」のところで

「さて、ここでちょっと触れておきたいのですが、今日の話は自閉症の人との
相互理解を進めるための話です。自閉症の人には心の理論がない、あるいは
乏しい、つまり、まわりの人の気持ちや感情を読むことが難しいとすれば、
そういう特徴を持っている自閉症の人の心を読む力というのが、私たちにない
といけないわけですね。「自閉症の人には心の理論があまり発達していない」
ということを理解する<心の理論>、それが私たちに必要だということです。」

 なんかすごーく納得です。

 つまり自閉症の方の気持ちや感情を読むことができないとすれば、それは
こちらが自閉症の方に対して「自閉症」になっている、と言ってもいいのでは
ないか、という感想を持ちました。その状態でこちらの文化を一方的に押し
つけてはいかんわなあ。

 で、そういうふうに自閉症の方を理解しようという態度は、ひょっとすると
ネット上でどうも文章が他人に巻き起こす感情の読みとりの苦手な方をも
理解しようとする態度につながんないかなあ・・・


PS.つけたし

 もひとつここで共感するのは、例えば「自閉症の人には心の理論があまり
発達していない」で納得して、でそれでおしまい、の人って結構多いような
気がするんですよね。その次に当然来るべき「じゃあ相互理解はどうするのか」
そこに至ってくれないのじゃ嫌です。
posted by kingstone at 07:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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