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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月11日

過去の記事216(事前の準備が大切  ニコニコと過ごす)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の3学期の話です。
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 2月4日


事前の準備が大切  ニコニコと過ごす


 今日は風邪で子供たちもたくさん休んでいました。
 で、先日担当医がいなかっので行けなかった病院へ行こうと急に思い
たちました。新人Bさんに「課題学習の用意はできてるからお願いね」
(全部、カゴに入れて、スケジュールにカードを貼っている)と頼んで
時間休を頂きました。

 やはりいろんなこと構造化できてるから「私、いなくてもいいや」と
思える、ってのはありがたいです。

 もちろん、最近思いついた新工夫とかうまく伝わっていなかったかも、
と思いますが、それは連絡不足の私が悪い・・・E君の学習のスケジュール
を「上から下」から「1枚ずつめくる(束にしていると全部取るので、
ほんとに1枚ずつこちらが用意)」としたのはどうだったかな・・・新人A
さんは午後の自立課題の時は連絡不足でまだ使えてませんでした。

 昨年までだったらどうだろう・・・もちろん時間休を取ることは可能です
が、授業は残った先生のアイデアに任されていましたし、子供一人一人に
合った授業であったか、というと・・・私の能力不足もあり、たいへん
疑問でした。

 ここで□□さんの旧自閉症会議室の「構造化は難しいでしょ」を一部
(しかし長く)引用させて下さい。

引用開始---------
(前略)
(1) 1人に焦点を当てて構造化を考える

別にTEACCH流の構造化に限りませんが,新たな対処を行うということは,即時に
望ましい成果が必要になります.具体的には,1週間以内に,どんなに遅くても
2週間以内にきっちりと予定した成果をあげなくては,話しになりません.昔と
違い,今では重度の知的障害者への対処テクノロジーはそれくらいの知識の蓄積
はあります.「変化が現れるまでは何年もかかる」といった偶然に頼った時代は
もう昔のことです.

もちろん,目標が現実的に妥当であった場合です.××さんの職場では,「掃
除時間」を目標にするのは,非現実的だと思います(どう考えても高望みしすぎ
です).「○○さんの掃除時間」に限定するところからはじめる方がいいですよ.
さらに,新たな試みをはじめる方は,はっきり言って自信が無いわけですから,
「○○さん」を慎重に選ばれた方がいいと思います.××さん自身が,誰だっ
たら1週間で,「問題を起こさず」「事前に予定した個別の掃除課題(行動)」
を余分な干渉なく実行できるか,カンを働かせて選ぶ必要がありますね(利用者
だけでなく担当の職員のチームも重要な変数).「どうせうまくいかないかもし
れな」ではじめては絶対にいけません.

どこの職場でもそうですが,新しい試みに対する抵抗は非常に大きいものです.
もし,「○○さんの掃除時間」が目標通り,即座に変化しても,周囲はそんなに
簡単に認めてくれません.それでもしつこく,次は「△△さん」,その次は「◇
◇さん」,そして次はこの「3人を調整して1グループ」でといった具合に,1
年かけて少しずつ変化を当たり前にしていく,根気強い努力が必要です.

そして,このひとつずつの成功経験を積んでいくうちに,「障害者に対する直接
援助は,事前にいかに準備するかにかかっている」という実感を持つようになり
ます.もちろん,職員全員が実感を持つわけではありません.しかし,2割・3
割の職員が,揺らぎない自信で「事前の準備の大切さ」を理解すれば,後は組織
全体の変化は早いものです.××さんは,「事前の準備が本来の仕事ではない」
といったニュアンスの発言をされていますが,私は,「直接援助の善し悪しは事
前の準備でほぼ9割は決まる」と認識しております(構造化だけでなくチームの役
割分担なども含めてです).

(2) 複数職員の複数日数の実習

自閉症の人を中心とした,個別化されたプログラムと構造化の手法を取り入れた
職場に,2〜3日あるいは1週間の体験をする,職員研修プログラムとその予算
化が必要だと思います.すでに,個別化され,構造化された職場は,本当に簡単
に日常の業務としてそれをこなしているわけです.そしてこの運営方法は,本当
に少エネルギーです.はたから見て,大声で怒鳴る職員もいないし,大暴れして
いる利用者を押さえつける場面もめったにありません.みんな,ニコニコと普通
に重度の障害を持つ人と接しています.この現実は,話を聞くだけでは,絶対に
わかりません.
(後略)
引用終了-----------------------

私の学年は、まずA君、Bさん、C君の課題学習をどう自立的にやっていくか、
から始め、A君のスケジュールや、徐々にC君のスケジュール、E君、Bさんへの
スケジュールや移動のさいの視覚的支援、コミュニケーション、と進んで
来ました。

 また自閉症かどうかはわからないD君、F君、Gさんについても、一部同じような
試みを入れて、ほんの少し効果があったかな、というようなところもあります。

 で「事前の準備の大切さ」はものすごく実感できるものとなっています。
 (もちろん以前の授業などでも事前の準備はしていたのですが、まず授業
ありきであり、個人の特性には合って無かった面が多大にある)

 そしてやはり私の学校の教師でも、私の学年に入って一緒に過ごさないと、
私の学年がニコニコと普通に(!)過ごしているのはわかりにくいかなあ、
と思います。いや一緒に過ごしても「これが小学生のための授業かあ」とか
「なんでこんな間違った行動を訂正しないのだ」(例えば朝の会でA君が
写真を反対向けに貼る)とか思いはる方も多いだろうな。

 ベテランさんが復帰されました。
 ベテランさんは「私の指示には従わなければならない」ということを
子供たちにわからせるのがたいへん上手な方で、復帰当初はいろいろ
戸惑われたのではないかと思います。

 そのベテランさんがC君のランニングや腹筋の時に旗を入れていく工夫を
見ていて「E君のモップかけのお掃除の時にその方法、使えないだろうか」
とアイデアを出して下さいました。E君はモップかけをする時に1回だけ
かけて終わってしまうのです。

 確かにE君はスケジュールの流れはわかってきたのですが、次々に
こなそうとして、あせるところがあります。

 これを「さぼり」「わがまま」「なまけ」と見るのでなく、具体的に
わかる手段で伝えていくアイデアを出して頂けたのはたいへんありがたい
です。で、これも「事前の準備」ですね。

 回数を旗や具体物で示して、1回ごとにそれを1個無くしていって、
全部無くなったら終わり、ということを教えたいわけですね。で、今、
E君のゴーアウェイにも取り組んでいますけれど、「何かがひとつずつ
無くなっていって、全部なくなったら終わり」がわかるようになったら
ゴーアウェイなんてしなくてもいいようになるかもしれない。(ただ、
早く全部無くせ、という要求が出るようになるかもしれないけど)

 しかし、ふと思ったのですが、「大変」でなく、ごくごく普通に
ニコニコと過ごしていると「子供の障害が軽いから」と思われる面も
あるかもしれませんね。



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