※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月09日

過去の記事175(科学的評価 予算の獲得)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の2学期の話です。
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 12月29日


科学的評価 予算の獲得


修学旅行の下見に行きました。
 夜は行政のお医者さんと一緒に漁協がやってるお店というのに行って
安くておいしい魚のなべを食べることができました。

 どちらも家族連れだったのに、私と行政のお医者さんは特別支援教育
おたく的な話題の話ばかりしていましたが・・(もっぱら私の責任)

 で、その時出た話。

 行政改革ってのは「無駄を省こう」というところから出発している。
でそのあおり(?)で「有効なもの」「無効なもの」を分けて「有効な
もの」にお金を出そうという流れになっている。

 しかしここで問題になるのは「有効なもの」と「無効なもの」との
間にある「どちらかよくわからないもの」(あるいは、有効と思われる
けど科学的証明がないもの)で今までお金が出ていたものに対して、そ
のお金を切っていこうということになりかねない点。

 でお金を出してもらい続けようと思うと「有効である」という証明を
しなければならなくなる。これがなかなか難しい。でも公衆衛生現場では
それへ向けての努力が急ピッチで進んでいる。

 だいたいそんなような話だったと思います。

 で教育界は・・・

 上のことは例えば「療法」や「てだて」の有効性の評価、という話
だと思うのですが、確かに基本的な評価がないですよね。

 そう言えば私、昔、発達障害の臨床をやっておられるお医者さんに
「無理矢理口に突っ込んで食べさせた場合とそうでない場合の比較研
究って無いんですか?」と尋ねたことがありますけど、首をひねって
はりました。
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追記
 これってまさに「TEACCH部の憂鬱〜パート1」で、今始まっていること
ですね。

 科学的証明・・・ハコモノや人件費にかける予算も、人がべったり
ついて行動し、パニックを起こしまくる特別支援教育に比べて、TE
ACCH的に取り組んだ方が安上がりだと思っています。また本人や
保護者、その他周囲の人たちがニコニコして暮らせることを、どうや
って数値化すればいいのだろう。




posted by kingstone at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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