※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月09日

過去の記事174(TEACCH的取り組みの失敗?)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の2学期の話です。
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 12月25日


TEACCH的取り組みの失敗?


 >・「こういうのをTEACCHといって自閉症にベストな指
 > 導なのだ」というお医者様のアドバイスで始めた統一
 > しての対応は指導はこちらが消えて欲しいというこだ
 > わり行動やパニックを定着化するのに役立った。
 >・担任を始め教師の集団が変わってその指導を止め、叱
 > る・なだめる・指示するなどを分けての指導に切り替
 > えたら消失まではしないが格段の減少を示した。

 おお、面白い、面白い。
 他山の石とするためにも是非とも経緯を詳しく教えて頂けたら
ありがたいです。でも書けないかなあ(笑)

 私は前も書きましたように「TEACCHってこういうの」とか言ったらたいてい
はトレーナー級の先生から「それはどっちでもいいの。大事なのはその子個人
に合ってるかどうかなの」と言われます。視覚的支援をしようが構造化を
しようがその方に合っていなければそれはTEACCH的な方法とは言わないはず。

 また「構造化」はするんだけれどもその前に個人に対するアセスメントが
あります。で、やってもうまくいかないこともある。そういう時は「再構造化」
するわけですよね。

情報収集
 ↓
構造化→うまくいく→OKあるいは脱構造化へ(別に脱構造化はあせらない)
 ↓
うまくいかない
 ↓
(情報収集)
 ↓
再構造化→うまくいく→OKあるいは脱構造化へ(別に脱構造化はあせらない)
 ↓
うまくいかない

 というルーチンを繰り返すわけですが・・・

 先日C君の給食指導について「何かいい方法は」ととりあえずの資料を
持って相談した時も「この資料からでは何もわかりません。とにかくC君
のコミュニケーションサンプルをとってみないことには」と言われたのも
情報収集(きちんとしたアセスメントの大切さ)を教えて頂いたもの、と
思っています。

 なるほどなあ・・・TEACCHへの批判をする方の中に○○さんみたいな
経験をされた方もたくさんおられるのかもしれませんね。
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追記
 構造化、構造化、って書いてますけど、要するに「本人にわかりやすく
する」ことです。そして「自発を大事にする」「表現コミュニケーション」
を大事にする、ってのが大事なのだと思います。



posted by kingstone at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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