※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月09日

過去の記事172(TEACCHへのいくつかの批判に答えられるか?)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の2学期の話です。
−−−−−−−−−−−−−−−
 12月23日


TEACCHへのいくつかの批判に答えられるか?


 私、答えられるかなあ・・・

 >・紹介している人やビデオが、形や言葉の理念は、原典に忠実でありながら、
 > 技術的にハートのない対応にみえるものがある。

 TEACCHのDVDで「親のためのTEACCHプログラム」に出てくるお父さん、ちょっと「問答無用」みたいな感じで指導してはる場面がありますね。また「青年期・成人期のTEACCHプログラム」にはこの会議室でも話題になった支援者が自閉症の人が掃除してる時に本を読んでたり、ロッキングチェァをゆらしながら見てたり、という場面がありました。

 ふむ、ハートねえ・・・私もA君やC君が掃除してる時に腕組みして見てる時もあるなあ・・・ハートねえ。よーわからん。

 「過去の記事170(クリスマスプレゼント C君の意思表出 A君のそうじ)」で泣いてしまった私ですが、「ハートのない対応」と言われたらニコッと笑って「ほー」と言うくらいしかできないな。

 そういや「青年期・・・」のビデオの中でTEACCHのCLLC(居住と就労の包括的なプログラム)のスタッフが「職員を選ぶ時は人柄を重視します。これは教えることはできません」と言ってはったのはめちゃ面白かったですね。

 >・そのため、良い理念がかえって浮いて見え、かっこいいことだけ言っている
 > ように見える。

 あはは、研修の時に理念も言ったら新人さんたちから「それ言わなくていいんじゃないすかあ」と言われたなあ。

 >・地域ぐるみのプログラムという面を逆説的にとり、地域の協力がないと有効で
 > ないとと思われている。

 これについては「そのために地域にいろいろな形で働きかけていくことが必要だと思います」と言いますね。

 >・他の療法を批判する時に、「TEACCHでは」という言い方が多用され、けっこう
 > 鼻につくらしい。

 あははは。言うこともあるなあ。
 おっと・・・「他の療法の批判」は私はほとんどしないと思う・・・
 普通に話している時に「TEACCHではこうやるらしいで」と言うのは言う、ということですね。

 例えば「TEACCHでは、まずGO AWAYカード(これで授業から抜けられる)の使い方を教えるらしいで」とかね。


 >・カタカナ言葉や訳してあっても難解な言葉が多く、誤解を生む。

 できるだけ使わないようにしてたんだけど、「スケジュール」「ワークシステム」とか使いだしたなあ。「構造化」もできるだけ使わないようにしてたけど、最近は使ってるかな。まあ「本人にわかることが大切なんだよ」と言ってますけど。共通理解して使えると便利だからなあ・・

 >・末端の人が持論を通したい時に、「TEACCHではこれが正しいんです。」と頑に
 > 対応し、融通がきかないと思われている。

 こういう対応は私してないと思う。(でもどう思われてるかはわからない)

 >・過剰な構造化が人権侵害にみえる。

 ブースとかかな。これは抵抗がある人が多いかもしんない。でも余計な刺激を無くして本人にその時やることがはっきりさせるためには大事だろうと思っています。で、もし壁が外していけるなら外していけばいいんだし。

 しかし・・・ほとんど反論になんないな(笑)
−−−−−−−−−−−−−−−
追記
 30年以上前の私の大学の図書館、閲覧室の半分は個別のブースでした。

 「GO AWAY カード」(本人から、「ここから出て行きます」と伝えるカード)についてはたぶんそういう意思表示は教えると思うのですが、髭のジャックに聞いた時は「GO AWAY カード?そりゃ何だ?」って感じでした。



posted by kingstone at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック