大昔の話です。
知的障害特別支援学校小学部3年目の2学期の話です。
−−−−−−−−−−−−−−−
11月21日
こそばしっこにカードを使うのは? C君の意思表出
注※ 「こそばす」というのは「くすぐる」です。
どこでも通じる言葉だと思っていたら、かなり地域限定の言葉なん
ですね。
最近新人AさんがC君とよくこそばしっこをしてます。新人AさんがC君を
こそばすのだから「こそばしっこ」とは言えないか・・・でC君、とっても
嬉しそう。(しかし、話が横にそれるけど、ほんと無茶苦茶笑顔が増え
ました。っていうか私のクラス全体がそうか)
で「カードなんかで選べたらいいなあ」とかいう話を私がしていたの
です。今日、「こそばしてカード」を作ってみました。で、A君が座って
いる側に行ってカードを机の上に置きました。
彼に最初カードを持たせたかな?こそばすとすごく嬉しそうに笑います。
でカードを離したらやめました。
ちょっと私が指さすとC君がまたカードを持ちます。またくすぐります。
離したらやめる。
途中からは指示なしでカードを持っていました。(私の視線を見ていた
可能性はあり)で、そんなやりとりが何回か続きました。
放課後の新人Aさんとの会話です。
A「でも、こそばしっこなんて、二人がたまたま出会った時に雰囲気でやる
もんでしょう。カードを使ってなんかやるもんじゃないような」
K「その通りやね。普通は。また決して「さあ、このカードをC君に見せた
から先生は君をこそばすぞ」なんてもんじゃないのは確かだね」
A「遊びやし」
K「うん。その通り。でも、彼が近寄って来た時に何をして欲しいか、伝えて
くれると嬉しいやん。たいていはよくわからないよね。それに、例えば
わが学年の人や旧担任はわかったとしても、その他の人にはわからない
かもしれない。でもその他の人にはC君の方で近づかないかな・・・・」
A「うーん」
K「それとね、カードなんかを使って要求することを覚えて欲しいな、という
のも大きいのね。最終の目的はこそばしっこじゃなくて、もっと他のこと
も伝えられるようになって欲しい。けれどとにかく最初はC君にとって
「これを使えばいいことが起きるよ」というのをわかってもらわないと
どうにもならないから、C君の好きな遊びを使ったりするわけよ」
A「うーーん」
納得はしきれない様子でしたが、私が他に「(顔を)ギュッとして」とか
「プリントさせて」とか「やめて」カードを作っているのを見て、新人Aさん
は少し興味を持ったようでした。
でもって、私はやっぱり冬のボーナスでビッグマック(音声を録音再生
できるでっかいスイッチ)をいくつか買おうと思いました。同じような
遊びを音声を使ってもやりたいのね・・・・
でも子どもによっては、また時期によってはVOCAを使うより
「カードを相手に確実に見せる。渡す」などを指導した方がいいかなあ。
本人がよそ見しながらでもスイッチを押せば音が出て、近くの人が何か
をしてくれる、っていうのよりいいかも・・・。
知的障害特別支援学校小学部3年目の2学期の話です。
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11月21日
こそばしっこにカードを使うのは? C君の意思表出
注※ 「こそばす」というのは「くすぐる」です。
どこでも通じる言葉だと思っていたら、かなり地域限定の言葉なん
ですね。
最近新人AさんがC君とよくこそばしっこをしてます。新人AさんがC君を
こそばすのだから「こそばしっこ」とは言えないか・・・でC君、とっても
嬉しそう。(しかし、話が横にそれるけど、ほんと無茶苦茶笑顔が増え
ました。っていうか私のクラス全体がそうか)
で「カードなんかで選べたらいいなあ」とかいう話を私がしていたの
です。今日、「こそばしてカード」を作ってみました。で、A君が座って
いる側に行ってカードを机の上に置きました。
彼に最初カードを持たせたかな?こそばすとすごく嬉しそうに笑います。
でカードを離したらやめました。
ちょっと私が指さすとC君がまたカードを持ちます。またくすぐります。
離したらやめる。
途中からは指示なしでカードを持っていました。(私の視線を見ていた
可能性はあり)で、そんなやりとりが何回か続きました。
放課後の新人Aさんとの会話です。
A「でも、こそばしっこなんて、二人がたまたま出会った時に雰囲気でやる
もんでしょう。カードを使ってなんかやるもんじゃないような」
K「その通りやね。普通は。また決して「さあ、このカードをC君に見せた
から先生は君をこそばすぞ」なんてもんじゃないのは確かだね」
A「遊びやし」
K「うん。その通り。でも、彼が近寄って来た時に何をして欲しいか、伝えて
くれると嬉しいやん。たいていはよくわからないよね。それに、例えば
わが学年の人や旧担任はわかったとしても、その他の人にはわからない
かもしれない。でもその他の人にはC君の方で近づかないかな・・・・」
A「うーん」
K「それとね、カードなんかを使って要求することを覚えて欲しいな、という
のも大きいのね。最終の目的はこそばしっこじゃなくて、もっと他のこと
も伝えられるようになって欲しい。けれどとにかく最初はC君にとって
「これを使えばいいことが起きるよ」というのをわかってもらわないと
どうにもならないから、C君の好きな遊びを使ったりするわけよ」
A「うーーん」
納得はしきれない様子でしたが、私が他に「(顔を)ギュッとして」とか
「プリントさせて」とか「やめて」カードを作っているのを見て、新人Aさん
は少し興味を持ったようでした。
でもって、私はやっぱり冬のボーナスでビッグマック(音声を録音再生
できるでっかいスイッチ)をいくつか買おうと思いました。同じような
遊びを音声を使ってもやりたいのね・・・・
でも子どもによっては、また時期によってはVOCAを使うより
「カードを相手に確実に見せる。渡す」などを指導した方がいいかなあ。
本人がよそ見しながらでもスイッチを押せば音が出て、近くの人が何か
をしてくれる、っていうのよりいいかも・・・。