大昔の話です。
知的障害特別支援学校小学部3年目の2学期の話です。
−−−−−−−−−−−−−−−
11月18日
選択活動? 意思表出
C君の意思表出を広げることについては悩んできました。
自立課題学習の後、大好きなプリントをする時にワークシステムの順番の
一番下には「プリントの写真」と「ゴールドカード(教室へ行く)」が並んで
貼ってあります。でプリントがしたければ「プリントの写真」を、教室へ帰り
たければ「ゴールドカード」を選べばいいよ、というこちらのつもりでした。
最初は意味がわからなかったようで、「プリントの写真」をこちらが持たせて
あげて席につくとプリントをする、とか何度かやっても、ついつい「ゴールド
カード」を持ってしまい、先生から「じゃあ教室にね」と指示され、プリントの
方を見つめながらうらめしそうに教室に帰って行くこともありました。
最近はプリントがやりたければ「プリントの写真」を持ってくるように
なりました。
先日「プリントの写真」を持って来たので1枚プリントをあげました。
でできて丸つけも終わり、私はC君の方を見ないようにしていました。すると
C君はもういちど「プリントの写真」をもとあったところに貼り、それを外して
持って来ました。私はプリントをあげました。
この日はそれが何度か繰り返されました。
次の時「プリントの写真」をいちいち戻す必要はないし、私に渡すように
してくれないかな、と思い「写真」を戻そうとするC君を止め、手に持った
写真を私の手に渡すようにC君の手をとってさせました。でプリントをあげ
ました。
できてから、また写真を戻そうとするのを止め、ということを数回繰り返し
ました。この日はこの状態のままでした。
翌日、1回目はC君の手をとることが必要でしたが、2回目は手のひらを
上に向けているだけでC君が写真を手渡してくれました。そして3回目以降
は手のひらを上に向けていなくてもC君の方から写真を私の手に渡そうと
してくれるようになりました。
「これで終わり」(自分で納得して、あるいはプリントが無くなって)
の時はゴールドカードを取りに行って、教室へ帰って行きます。
お菓子のコミュニケーションのところでも、ボトルを差し出してこちら
に要求することができました。彼からカード(写真)やボトルを相手に
示して要求をすることができ始めたな、と嬉しかったです。ひょっとしたら
無理なことをやっているのでは、という思いもありましたから。でもこの
路線でいろいろ広げていけるかな、と思います。
−−−−−−−−−−−−−−−
追記
こちらは「選択活動」のつもりでしたけど、C君にとっては「上から下
に進むスケジュールが何でここだけ横に並んでるんだ?」とわけがわか
らなかった可能性大です。
「この人に向けて意思表出すればいいのだ」ということは少し分かって
くれたのかな。
知的障害特別支援学校小学部3年目の2学期の話です。
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11月18日
選択活動? 意思表出
C君の意思表出を広げることについては悩んできました。
自立課題学習の後、大好きなプリントをする時にワークシステムの順番の
一番下には「プリントの写真」と「ゴールドカード(教室へ行く)」が並んで
貼ってあります。でプリントがしたければ「プリントの写真」を、教室へ帰り
たければ「ゴールドカード」を選べばいいよ、というこちらのつもりでした。
最初は意味がわからなかったようで、「プリントの写真」をこちらが持たせて
あげて席につくとプリントをする、とか何度かやっても、ついつい「ゴールド
カード」を持ってしまい、先生から「じゃあ教室にね」と指示され、プリントの
方を見つめながらうらめしそうに教室に帰って行くこともありました。
最近はプリントがやりたければ「プリントの写真」を持ってくるように
なりました。
先日「プリントの写真」を持って来たので1枚プリントをあげました。
でできて丸つけも終わり、私はC君の方を見ないようにしていました。すると
C君はもういちど「プリントの写真」をもとあったところに貼り、それを外して
持って来ました。私はプリントをあげました。
この日はそれが何度か繰り返されました。
次の時「プリントの写真」をいちいち戻す必要はないし、私に渡すように
してくれないかな、と思い「写真」を戻そうとするC君を止め、手に持った
写真を私の手に渡すようにC君の手をとってさせました。でプリントをあげ
ました。
できてから、また写真を戻そうとするのを止め、ということを数回繰り返し
ました。この日はこの状態のままでした。
翌日、1回目はC君の手をとることが必要でしたが、2回目は手のひらを
上に向けているだけでC君が写真を手渡してくれました。そして3回目以降
は手のひらを上に向けていなくてもC君の方から写真を私の手に渡そうと
してくれるようになりました。
「これで終わり」(自分で納得して、あるいはプリントが無くなって)
の時はゴールドカードを取りに行って、教室へ帰って行きます。
お菓子のコミュニケーションのところでも、ボトルを差し出してこちら
に要求することができました。彼からカード(写真)やボトルを相手に
示して要求をすることができ始めたな、と嬉しかったです。ひょっとしたら
無理なことをやっているのでは、という思いもありましたから。でもこの
路線でいろいろ広げていけるかな、と思います。
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追記
こちらは「選択活動」のつもりでしたけど、C君にとっては「上から下
に進むスケジュールが何でここだけ横に並んでるんだ?」とわけがわか
らなかった可能性大です。
「この人に向けて意思表出すればいいのだ」ということは少し分かって
くれたのかな。