私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年04月04日

「光とともに」の戸部けいこさんに宛てたメール11

> とてもお聞きしたいんですけど、「れもん」さんのような活動は全国どこにでも
> あるのですか?

 あんまり無いかも。
 私の知ってるのは「京都」「岡山」「宮崎」って、京都はクニさんちの
利用してはるやつ。岡山はトチタロさんとこ。そや北海道にも天狼さんちの
利用してはるやつがあったんじゃ。

> 今日頼んで明日というわけには行かないんですよね。今すぐとかも・・・

 ふたつの意味がありますよね。「さあボランティアしよう」と思いたった
ばかりの人に自閉症のお子さんを一人で預けられるか?それと緊急の
場合に動いてくれるか。

 私がれもんを作ろうと思ったのには2つの理由があります。1つは
「自閉症の子どものクラスルーム・研究科」に私の担当している
お子さんの保護者に来て欲しかった。

 もう1つは・・・

 私の担当していたお子さんの保護者が夏休みに電話をかけて
来られたことがあります。「先生、何もできません」と言われたなり、
絶句して泣き始められました。私は「プールに行って遊んで来るから
用意して待ってて」と電話してすぐに飛んでいきました。

 そのお子さんとプールに行き、何時間かして戻って来ると、お母さん
も落ち着いておられました。

 このお母さんも、一緒にそのお子さんと遊んでくれるボランティア
さんを探そうと努力してはったのです。ようやく見つけて「じゃあ一度
お会いして」ということでボランティアさんが来てくれはりました。

 このお子さん、お客さんが大好きなんですね。ボランティアさんが
来た時に喜んでしまっていつもより超多動になってしまったのです。

 でボランティアさんはびびって来なくなってしまった。

 人が大好きで関わりをもとめるお子さんだけに、お母さんも何も
できなくなって疲れ切ってしまわれていたわけです。

 そのお子さんにしても、確かに重度ではあるけれど、つきあい方
がわかればそんなにたいへんじゃありません。それだけに知的障害
特に自閉症の方とつきあえるボランティアグループを作らなきゃ、と
いう思いがありました。

 で、れもんの定例の託児活動でいろいろ勉強してくれて、個別の
ガイドヘルプ活動までできれば、という思いで作ったわけです。

 でもガイドヘルプ活動の方はまだ、土曜プール活動を狭い範囲で
やっているくらいで、後は私が個人的にあっちゃこっちゃ行ってる
程度で、でかいことは言えません。(明日もあるお子さんと遊びに
行きます)

> 自閉症のお子さんを抱えて、学校と家族だけで対応している方が
> 知り合いにはとても多くて、先生も親御さんも困りきっていらして、みなさん
> 「どうして良いかわからない。」と悲鳴をあげておられます。

 週5日制の完全実施によって、教師にはいろんなことができる
時間が増えたのではないかなあ・・・もちろんそうじゃない時から私は
やってるわけですが。

 私の場合は「学校の延長」みたいなのは大嫌いです。現在、いろんな
ところで「学校の延長」みたいな活動が、しかも上からの指示みたいな
感じでどんどんできてます。それやったら仕事や・・・・

 ってわけで、私の場合も、学校の上からの指示に対しては「私は
自分でこんな活動をしてますので参加しません」と言ってます。
で、自分が担任している子どもも大学生さんたちと一緒に、学校とは
別のところで遊ぶと。

 で、そんなふうに動ける人を増やしていけばいくほど、「今すぐ
頼む」なんてことに対応できる人も増えて来ますよね。

 もちろん、ゆくゆくは行政や、行政の支援で施設の方なんかが、
対応してくれるようになって欲しいわけですが、あらかじめ「モデル」
となるものが作れたらなあ、なんて思います。

 で、保護者でもトチタロさんたちが作り始めてるわけ
ですよね。 
posted by kingstone at 15:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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