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 あくまでも、私個人の意見です。

2010年03月28日

過去の記事88(マーキュリー・ライジング感想1(長文だよ))

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の2学期の話です。
マーキュリー・ライジングの最後のシーン
マーキュリーライジングの宣伝と広告が無茶苦茶だったけど
で紹介した映画を見に行った時のものです。
−−−−−−−−−−−−−−−
 11月1日



マーキュリー・ライジング感想1(長文だよ)


 見て来ました。10時10分からの一本目。1〜2分の入り、というとこかな。
 でも、出る時はドドドッとお客さんが入って来ました。
 私の目はウルウルしてましたが、出る時にざっと観察すると半数くらいの
方は目をふいてはりました。

しかし・・・怖かった・・・人がいっぱい死ぬんやもん。
 そーゆーとこは私に向かない映画ですな。



=======    以下 もろネタバレです   ===========
==== これから映画をご覧になる方は読まないでね m(__)m ====



覚えてるところからどんどん書いていきます。

 まずね、最初サイモン(自閉症の少年)が出てくるところ、なんとか
学習センター(要するに療育室)なんだけど、そのシーンでいきなり
何かポラロイドの写真を持って移動してる子が出てきますね。サイモン
は地図を見てましたけど。

 手のひらの方向が逆のVサイン(視線を合わせてもらうためのもの)、
やってましたね。で、療育室でもお母さんも、そして事件が終わった後
の別の療育室でも・・・まあ、自閉症児や療育施設の場面についてのア
ドバイザーが一緒やからというのもあるけど、「きっと、基本的な知識
としてどこでもやられてるのじゃないか」と思いました。そーゆーのが
日本にあるか??

 PCS(ピクチャー・コミュニケーション・シンボル)の絵カードが
いろんなところで出てました。私が確認したのではドアのところに
「EXIT(出口)」そしてサイモンに「熱いから注意して」を教える
のには「ストーブ(コンロ)」の絵の上に「熱いから注意」の文字
がありました。腰についてるカードの中にありました。

 ココアを飲む時にお母さんといつも確認してたやつですね。
(お母さんとはすでに言葉(音声言語)だけでやってましたが)

 でサイモンは情報を守る暗号システムを解読しちゃったのね。
 それで家族全員が命をねらわれる、というのが映画なわけですが・・

 まあ、こうでなきゃ話は始まらなかったわけなのですが、これって日本で
「自分の殻に閉じこもった」という神話があるように「自閉症児はものすご
い才能を持ってる」というアメリカの神話にもとづいてるんじゃなかろうか。


 お父さんとお母さんはあっさり殺されてしまいます。
 「療育に疲れ、経済的にも苦しくて無理心中」というふうに見せかけて。
映画で怒っても仕方ないのだけど、無茶苦茶腹が立ちました。

 (ここは私の想像ですが)ところが何か変だなと感じたサイモンは日頃
心を落ちつかすのに使っているカームダウンエリア(落ち着く場所)であ
る洋服ダンスの壁の奧の空間に入り、犯人がサイモンを捜し出すことがで
きずに助かるわけです。

(そういう空間の好きな子、私の周囲にもいますもん)

 で左遷されてたアート(ブルースウィリス)が見つけだし、何か
変だと思い護衛つきの病院に入れるわけです。

 で、病院へ行くシーン。救急車の中でサイモンはベッドにベルト
で拘束され混乱してます。アートはそこで「ベルトを外してやれ」
と言い、サイモンのカードを手にコミュニケーションを計ろうとします。
ここで私、もう嗚咽してました。でも余計に混乱されて「やっぱりベルト」
となってしまうんですが・・・

 でブルースが「では彼は何もわからないのか?」と看護婦さんに尋ねたら
彼女は「いえ、むしろ敏感すぎるのです。だから怖くて不安になるのです」
というシーンになるわけですね。

 で、殺人者にねらわれ、アートがサイモンを連れ、救急車で逃走するシーン、
サイモンは救急車のそこらじゅうのスイッチを押しまくります。わはは、こう
いう子、いるいる。もちんろサイモンが叱ってもききません。

 アートが視線をさえぎることでスイッチを押さなくなります。

 アートはビッツィ(チ・マクブライド)にサイモンのために
証人保護プログラムの適用を頼みます。まったく別人として生きていく、
ってやつね。サイモンは別に証人じゃないし、困ってしまいますが、結局
やってしまいます。

ア「どうやってできた」
ビ「嘘八百並べてやった」

 そういうプログラム(本当に存在する)があることもすごいですが、制度
があり、かつやはりそれを運用する人が大事なんだよなあ、と思いましたです。
権力ってやつはそういうふうに使わなくては。

 アートとビッツィの会話で

ア「彼(サイモン)は頭の配線が少しばかり違うんだよ」
ビ「それはお前のことか」
ア(ニヤッ)

ってのも良かったです。

 クライマックスでサイモンがブルースにピストルを手渡すのは ちょっと
自閉症の子らしくないような?
 あそこでピストルの絵カードとか絡んでたら納得なのに・・・。

 ほんま、絵カードだと納得。
あるいは何か描くとか・・・。指で形を作るとか・・・・。

 ラストシーン。

 アートが(たぶんパズルの本を持って)やって来ます。教師との会話。
教「どなたですか」
ア「サイモンの・・・友達なんだ」
教「よく知ってます。里親から聞いてます」
ア「会わない方がいいかな」
教「いえ、会ってやって下さい」

「友達」っていうのにもジーンときたし、「里親」ってのもほんとにシステム
としてきちんとできてるんだろうな、と思いました。

 で、本当の最後でアートが「目を見るんだ」と言ってサイモンが目を見、
抱きつきにくる・・・ってのは良くないよなあ。

 やっぱりここって・・・例えばパズルをやり出して、やり切った時に
サイモンがニコッとしてアートを見るとか。私の周囲の子だったらそういう
ふうだと思うけど。

   追記
    後年、私がどう思うようになったかは、「マーキュリー・ライジン
   グの最後のシーン
」に書いたとおりです。

 このシーン。ある方が「昔の職場にやって来て、知った人の方へニコニコ
しながら寄ってきたので、挨拶(握手とか抱きつきとか?)しに来るのかと
思ったら、自分が昔座っていたイスに座りニコニコしていた、それでいいじ
ゃないか」とか、書かれていたことを思い出しました。

主人公の少年、 いつも斜め上を見ているんですが、そういう子って私の身
近な自閉症の子どもにはいないような・・・。

 ほんまです。スクールバスに乗っていた他の自閉症とおぼしき子も
同じ視線でした。おいおいおい・・・・。いろんな子がおんねんで。

 しかしほんまパンフはひどいですね。
 問題になる表現は10ヶ所はあります。

 パンフでは「(父と母を殺されて)心を完全に閉ざす」となってますが
映画では別に殺された前と後とで、変化があるようには描かれていません。
(でも、事件の後はすごくストレスフルだから変化があってもいいのだけど)
事件以前もきちんと自閉症児として描かれています。

 私も松竹にメールを送ろうかと思います。

 そういや、内部告発しようとした人が「電話もE-mailも補足されている」
と悩むところで「ローテクがある」とタイプライタを持ち出すシーンには
少し笑えました。

 ふーー、まとまんないけどこんなとこです。
 怖かったけど良かったです。

posted by kingstone at 10:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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