※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年03月27日

過去の記事85(校内研修終了 理論(理念)?実践?)

 大昔の話です。

 知的障害特別支援学校小学部3年目の2学期の話です。
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 10月28日


校内研修終了 理論(理念)?実践?



 今日、校内研修でした。

 うちの学校の小学部の場合、まず前半で全体研修があり、前月各分科会で
出されたことを「簡単」にまとめて情報を共有します。でその後、分科会に
散る(といっても今年は2つだけだけど)のね。

 2時20分から始まってまず感覚学習グループの方が10分ほどで話が
終わりました。で私の番ね・・・ぶはははは発表と質疑応答で1時間以上
かかった。私も疲れたけど、みなさんも疲れたみたい・・・。
みなさんちょっとぐったりしてたぞ(笑)
でも「疲れたけど眠るわけにはいかなかった」ってお言葉もありました。

 でも質疑応答がいっぱい出たってことは良かったのだと思います。

 前月やったところから実践も進んでるし、1から新しい話くらいの
気分でした。

 TEACCHの目指すものは「地域で障害を抱えながら普通の暮らしをする」
ことであり、そのための構造化であり、コミュニケーションである。で、
自閉症の特性の話をちょこっとし自閉症連続体(自閉症スペクトラム)の
話を加え、コミュニケーションの話に入っていきました。

 ビデオ自体は割と簡潔にまとめ、全部で11分程度。その中に

「具体物で理解して動くこと」
「色で理解して動くこと」
「形で理解して動くこと」
「文字(数字)で理解して動くこと」
「ワークシステム」
「NewSkillの学習の様子(先生の写真を持ってその先生のところに行き、
ワークシステムに従って学習し、最後はゴールドカードを持って教室へ帰る)」
「お菓子を使ったコミュニケーション授業の様子」

を入れました。終わった後で私に話しかけて下さった先生方の感想。

「kingstoneさんのやってること、思ってることどんどん出したらいいと思う。
 反対するにせよ、はっきりとした意見があってそれでみんな高まると思う」

「批判みたいな意見だしてごめんなさい。(この方はカードなど物を使うこと
 に対する違和感を表明されました。きっとたくさんの方が思っておられると
 思います。意見を表明して下さってありがたいと思っています)でも
 kingstoneさんの話って実践のことがいっぱい出てくるからすごく刺激に
 なります」

 後片づけをのったりのったりしてると新人Aさん、新人Bさんがやって
来ました。で頭をクールダウンしたくてお二人をナンパしてしまいました。
(お茶を飲みに行ったのね)

 研修では、お二人にも普段言ってないことも含まれてたし、お二人に
どう受けとめられたか、が一番心配でした。でご意見をうかがうと、

新人Aさん「損してると思いました。理論のところはいらなくて実践だけ
      で押しても良かったのじゃ。普通の先生、理論のとこよく
      わからないです。私だけかなあ・・・」
     (理論と言うか、理念のところとか、私としてはすごーーく
      言いたいところだったりしますが・・・)

新人Bさん「夏休みとか、kingstoneさんに言われてもよくわかんないこと
      が多かったのが、いろいろやり始めてわかり始めたところも多い
      し、ほんと実践のところだけで良かったかも。で、ビデオも
      よくわかったけど、でも例えば課題学習とかやってる以外の
      部分の○年の生活全部をみなさんに見て頂きたいですよね。
      結局カードを使ってる部分って一部分だし、それ以外の楽しい
      ところなんかも知って頂きたいですよね。それにこちらが意図
      していたところとは違って、カードや写真を子どもたちが使って
      コミュニケーションしに来だしているところなんかもあるし」

 なんだかすごくありがたかったです。
 そう言えば研修の後、ある先生、新人さんたちに
「いいなあ。○年生。ほのぼのしてて」とおっしゃってました。
そう見て頂けるのもすごくありがたいですね。

 最後に私のやっていることは決してTEACCHじゃない、ということを言い忘れて
たのが大失敗ですね(笑)TEACCHの一部を参考にしてるだけですもん。
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追記
 女性をお茶に誘ったというのは、働き出してからは妻以外初めてでした。
その後、何回も行きましたが、この年度だけでした。

 しかし・・・私の話に実践のことがいっぱい出てくるって・・・たぶん今まで
の研修はそれこそ理論だけ、本の内容紹介だけで終わっていたのじゃないかと思
います。それまでの2年半の研修を振り返っても。

私のクラスがカードを使っていたり、自立課題学習をしていたりしても「ほの
ぼの」してるように見えた、ってことは他のクラスの雰囲気がどうだったかが
想像できます。



posted by kingstone at 22:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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