※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年03月26日

自閉症の人が「字」「単語」「文」が使えるようになることについて

 自閉症の人が「字」「単語」「文」が使えるようになることについて、
と書いたものの、どう書こうかと考えていたら、結局「具体物」「色」
「絵」「写真」「身振りサイン」でも何でも同じように思えてきました・・・。

 「字」「単語」「文」が使える、っていうのは書いたものがわかり、
自分の表現として字が書ける、あるいは字のカードを選んだり、字の心覚え
(リマインダー)で音声言語で言える、ということ。

 バリバリのカナータイプでも、できる人を私がつきあった中でも複数知っ
ています。共通点は絵など見てわかるものと併用してきた方だということ。
動きでも自発を大事にされ、表現も大切にされてた人だということ。

 そしてその方たちより明らかに知的にも軽く、自閉症度(?)も低いに
もかかわらず使えなかった人はやまほどいます。共通点は「この人は字は
わかりまっせん」「○○はわかりません」と放置されてきた人。もちろん
学校でも「わかってできる」「選択する」「表現する」などが大事にされ
て来なかった人。

 「この子は色がわかりません」と言われたお子さん。

 ほんまかなあ、と思って「色のマッチングの自立課題」(って、こんな
のと
か、もっと単純に2色のから始めますけど)をやってもらったら、一
発でできました。ひょっとしたら、最初の1回だけ後ろから(視線に入ら
ないようにするため)そっと手を持ちカードやブロックを一緒につまみあ
げて正しい一に置く、というのをやったかもしれません。でもたぶん1回
だけです。

 色はわかってるわけです。ただ「青いの取って」とか音声言語で言われ
てそれができなかっただけ。


 「この生徒は字はわかりません」と言われた生徒。

 自立課題で「あ」と「あ」のマッチングとかから始めて、こんなのをや
りました。できました。この生徒の場合数度は上の色の例のような介助は
必要でした。

 この生徒の場合も、そりゃいきなり「本を読め」とかの課題ができなか
っただけです。

 ああ、思い出しただけでもむかむかしてきます。
 どれだけの児童・生徒が「できる」ことを「できない」と言われていたか。

(しかし、話しは横にずれますが、公的に保証されなくても私は現担任や前
 担任から情報収集はしました。でもでてくる情報が「〜はできません」
 「〜は嫌いです」「〜で困っています」というのにどれだけ偏っていたことか。
 「〜はこうやったらできます」「〜は好きです」という情報が欲しかったです)

 「色」がわかる、「字」がわかる、となればスケジュールや、ワークシステム
に入れていくことができます。「過去の記事シリーズ」の中でも写真だけでなく、
色を併用した方がうまくいった事例がもう出てきてますね。

 もちろん「字」だけでは無理でも絵や写真とかと併用していくことができます。
環境の中で使っていくことができるわけですね。

 で、もちろん表現コミュニケーションでもいろいろ組み合わせて使っていく
ことができるわけです。

 もちろん「字」がわかんなきゃいけない、というのじゃ無いのです。
 わかんなきゃ、わかんないで伝え方はいろいろあります。

 でもわかればわかった方が世界が広がる。

この世の中がこれだけ美しいということを伝えたい
わけです。

(ってか、上記の生徒の場合はもともと「できる」というか、「わかる」生徒な
 わけです。その「使い方」がわからなかっただけで)

 こう書いたからと言って「すわ、字を教えよう」「○○を教えよう」なんてしゃ
かりきになったり、目を三角にして頑張ったりしないで下さい。しゃかりきになっ
たり、目を三角にした時点で、それは間違っています。

 なんつうか、あくまで、うふふ、ははは、とやるもんです。
posted by kingstone at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 過去の記事(1998年度後半) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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