知的障害特別支援学校中学部の頃。
ある地域の中学校が「荒れ」ていました。
授業中も廊下でうろうろしてる生徒がたくさんいたり、教師に反
抗する生徒がたくさんいたり、とかです。
どういう経緯か知りませんが、中学のその学年の生徒全員が私の
勤務していた特別支援学校に1日だけ交流に来ることになりました。
なんとなく意図はわかります。
私のクラスにも複数の生徒がやって来ました。
一人の女の子は服装から見ても「荒れ」の中心であろうことが分
かりました。また廊下を歩いていた中学の先生に笑いながら大声で
「学校戻ったら覚えとけよお」とか言っていました。
彼女に担当してもらった生徒は自閉症でした。また少しの刺激で
てんかん発作を起こすのでかなりつきあう時に注意を必要とする生
徒でした。
私は保護者と協力して「サポートペーパー」を作っていました。
その生徒の障害、つきあい方をA4の紙1枚にまとめた物です。
サポートブックの簡易版ですね。
中学から来た女の子はそのサポートペーパーを熱心に読んでくれ
ました。そしてうまくつきあってくれました。
私は「ちゃんと読んでくれてるねえ(^-^)/」と褒めました。
交流の最後の時間、中庭に全員集まった時、担当の先生が
「今日、心に残ったことは?」とか聞きました。
う〜ん、私「○○さんが、サポートペーパーを読んで、うまく
つきあってくれました」って言おうかどうか迷って結局言えなか
った。
ちょっと残念だったことです。
交流は効果があったのかどうか、という話は後で聞くことは無
かったです。何か心に残ってくれてたらいいな。