自閉症の人に初めてつきあう教師や支援者が学ぶと良いことは何でしょうか。
保護者の場合は別エントリーにします。
TEACCH
まず最初はこれでしょう。特に最初に「自閉症の特性」「自閉症の文化」
を学ぶことが大切です。様々な「技法」「方法」はその後についてくるもの
です。
書籍については私が学び始めた頃は日本語のものは少なく、また正直なと
ころ「読んでもよくわからなかった」ところが多いです。(あくまでも私の
話ね)で、セミナーに行って、講演会に行って、自分でやってみて、たくさ
んの人に質問して、やっとわかっていきました。
それだけのコストをかけたわけですが、それでも他よりコストパフォーマ
ンスが高い、と思います。
その経験を積んで、再び読み返した時に「何ていい本なんだ」と思ったの
がこれです。
「自閉症の療育者」編 :神奈川県児童医療福祉財団
監修:エリック・ショプラー、佐々木正美

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でも読んで理解するのはたいへんかも。少しも難解な言葉は使ってないの
ですが。しかももとは
「1989年1月にわが国で初めて開催されたTEACCH指導者訓練セミナーの
記録と、その期間中に日本の各地で行われたショプラー教授の「TEACCH
プログラムの概要」の講演録。」
ですから20年以上も前のものです。それでも意義ある本です。
私が新人さんにとりあえず理解して頂くために読んで頂いたのは
「本当のTEACCH」佐々木正美
「自閉症の人の社会参加」篁一誠
ですね。いずれもVISUALメッセージライブラリーで500円の薄い本で1時間
もあれば読めてしまいます。いずれもスペース96で購入できます。amazonで
は購入できません。
「本当のTEACCH」は同名の本を内山登紀夫さんが書いていらっしゃいま
す。私は読んでませんが、たぶん良い本です(^-^)/
太田のステージ
もうこれは「認知発達治療の実践マニュアル」にお世話になりまくりでした。
認知発達治療の実践マニュアル―自閉症のStage別発達課題 (自閉症治療の到達点)/太田 昌孝

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ある専門家に「でもなあ、理論なしでそればかり使われても困る部分がある」
と言われたことがあります。こっちのことですね。
「自閉症治療の到達点」
自閉症治療の到達点/太田 昌孝

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今パラパラとめくったら、線はいっぱい引いてあるのだけれどあきらかに
「実践マニュアル」よりきれいです。読み込んではないわけね(^_^;)
TEACCHの本と同じような点もいっぱいあります。なんせ高いからなあ・・
応用行動分析
自閉症の人に限らず、人や動物が「なぜこんな行動をするのだろう」「どう
したらうまくつきあっていけるだろう」ということを学ぶことができます。
(応用行動分析では人と動物を差別しません・・・たぶん)
TEACCHでは理屈抜きに「こうしたらいいよ」ということの背景にどん
な考え方があるのか、理屈があるのか、を教えてくれます。
でも前にも書いたけど、長時間机の前に座って1対1で教えていく、という
のにははまらない方がいいと思います。
というわけで、自閉症の人と初めてつきあう教師や支援者の方は
とりあえずTEACCH、教材作りで太田のステージ、やってて時間が余裕が
できた時に応用行動分析を学ぶ、というのが吉かも。まあ、どっからでも入っ
ていける、というのも事実ではあるのですが。
PECSについて
PECSについて書くのを忘れてました。
ブログでスペース96についてご紹介いただきありがとうございました。<br /><br />取り急ぎ御礼まで。</p>
>スペース96さん<br />昔、いっぱいお世話になりました。<br />エプロン姿で販売されていたことを昨日のことのように思い出します。<br />今は引退しましたので利用させて頂くことも無くなりましたが。<br />素敵なeコマースのサイトができていますね(^-^)</p>
http://ameblo.jp/kingstone/