※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年03月09日

プール外伝

 以前書いた例。これも中学部時代ですね。
 プール事件の前だったのか。

 この先生は若者Cになりますね。
 以下以前の発言を引用。
−−−−−−−−−−−−−−−
 若い先生。プールの時、水に入ることを音声言語で伝えたがわか
らない(あるいは入りたくない?)でじっとしているお子さんに、
デッキブラシを振り上げる(たたくぞ、という迫力で)。お子さん
はプールに入りました。

 この例は、だいぶ後年で、私もキレてた時期なので、若い先生を
後で校舎の裏に呼んで(笑)「そういうことはしてはいけない」と
いうことを強く言いました。若い先生はびっくりされていたようで
す。そういうことを言われたことが無かったようで。(注・前にも
書きましたが当時の校長先生は職員朝集などで「体罰はいけない」
「怒声を上げて指導するのはやめるよう」という意味のことはよく
おっしゃっていました。ただそれだけでは現場は変わりにくいし、
現場で声を上げる人が必要だったのだと思います)
−−−−−−−−−−−−−−−
 この若者Cさん。

 後日、こんなことを報告してくれるようになりました。

 ある、電車が好きな自閉症の生徒。
 時々、周囲の者の意図とは違って「脱走」して電車に乗りに行く
ので周囲は困っていた。

 ホワイトボードにたまたまCさんが
「今日は何で帰りますか?  電車  バス」
と書いて見せた。

 するとこの生徒は「電車」を指さした。

 いくら「いや、今日はバスだよ」と音声言語で言っても、「電車」
を指さす。このCさんはどうしたらいいかあせってしまった。

 ホワイトボードにたまたま「月間行事予定」が貼ってあった。
1日から31日まで縦に日程が書いてあるもの。それを見せて、指
さしながら後日校外学習があり、その時電車に乗れることを音声言
語で伝えた。

 すると、生徒は納得して「バス」を指さし、バスに乗って帰って
行った。

「ええ話やなあ」と答えました。


 若者達、みんないい奴です。でも見本が「威嚇と暴力」しかなか
ったし、そんなことはいけない、こういうふうにしたらいい、とか
言ってくれる人がいなかっただけなんです。
posted by kingstone at 15:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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