前年は威嚇の上手(?)な超ベテランさんが担任でした。周囲の
先生の話では指示はよく聞いていたそうです。(本当にそうか?パ
ニックとかいろいろ出していなかったか?疑問はあります)
その年の最初、授業を振り分ける時、隣で授業をしていた、頻繁
に暴力を使う先生が「あいつは俺の授業に合わん。お前が引き取れ」
と言いました。
学年が違っていたので、私の授業の担当では無かったのですが、
喜んでお引き受けしました。私の方は、自立課題学習をするつもり
で、それにはまず間違いなく乗る生徒だと思いましたから。
ちなみにその先生の授業に1度だけふらふらと入って見たことが
あります。何人かの生徒がみんな赤のカードと青のカードを持って
いて、先生が「進めわあ〜」と言うと生徒が青のカードを上げれば
正解、というようなもの。正解できる生徒はまずいない。他の教師
は周りで見ている。ま、そんな感じでした。
威嚇の上手(?)な超ベテランさんとは授業ができていた(?)
けれど、もうその時、頻繁に暴力を使う先生にとっては、どこか手
にあまる感じになってきていたのでしょう。
事前のデータ(何がわかって、何が好きで、とか)は何もわかり
ませんでしたが、自立課題学習をやりながら調べていきました。簡
単だったとは言いません。しかし1学期の終わりには目で見てわか
るワークシステムを使い、見てやることのわかりやすい課題で、自
立的に作業し、作業→休憩→作業の流れも把握できました。
私の相方は女性のベテランの先生(知的障害養護学校を複数体験
して来られていました)は、後日「kingstoneさんのやり方(たぶん
考え方も)を早くに知っていたら、もっといろいろできていたのに」
とおっしゃっていました。
この生徒の話、続きます。