TEACCHの5日間セミナーの時です。
ディビッド・クーノボリは、若いトレーナーでした。
セミナーの途中、子どもが休憩場所に移動する時、写真を見せた
のですが、うまく自立的には移動できなかったことがありました。
その時、ディビッドは、お子さんに写真を見せ、お子さんの後ろに
立ち、押すようで押さず、引きもせず(といっても「断固として」
という感じではなく)本当に言葉にするのは難しいのですが、そん
なふうに「伝えよう」としていました。
私は見ていて何だか涙が出て来ました。これは私だけでなく、隣
にいた参加者(この方は相談機関の相談員さんでした)も感動して
涙が出て来たそうです。
もちろん、たくさんのデータを取ったり、スケジュールをしたり、
自立課題学習をしたり、ということがあってのうえでのことで、こ
の場面だけ取り出すのは「違う」のかもしれませんが、まあ複数の
人間がこの場面に感動したわけです。
最後の日の懇親会の時に、その相談員さんと「えっ、あなたもそ
うだったの」ということで話が盛り上がり、これは是非ディビッド
に伝えておこう、という話になりました。相談員さんは「私は英語
ができないから、あなたが伝えて」とおっしゃったけど・・私が英
語ができるわけない。
その時伝えた言葉は覚えています。
涙が出るしぐさをつけて。
「When I look your treatment for children with autism,from
my eye teardrops down」
爆。むちゃくちゃです。でも雰囲気は伝わったみたいでした。
ディビッドがどう答えたかは、覚えていません。残念。