※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年03月06日

卒業式に向けて

 大昔の話です。

 知的障害養護学校4年目。3月末の卒業式への準備。「校長先生の話の視覚支援」はまだだったのかな?記憶があいまいです。(後で出てきた過去ログで、もうちゃんとやっていたことが確認できます)

 私は私の担当のお子さん(卒業する子)のために、いろいろな視覚支援の準備をします。式場で証書授与の時に子どもが立つ位置へのマーク。手順書(式次第全体はわからなかったと思うので、場面場面の手順書でした)子どもに写真を渡し、その先生の所に行き、子どもが写真を渡す練習etc.

 もちろん子どもによって準備物は変わります。

 子どもに写真を渡し、その先生の所へ行く、というのは練習の時の先生もころころ変わりますし、本番は校長先生だし、というわけで、その度に写真を替えてできるようにしました。

 校長先生が校長室におられる時を見はからい、事前に「子どもが写真を持って来たら、受け取って褒めてあげて下さい」とお願いして練習したりもしました。

 校長先生もお忙しくて、なかなか機会が作れなくて2回ほどしかできなかったと思いますが。

 今、ぼんやり思い出すときわめてええかげんなことしかやってなかったような記憶があるのですが、当時の資料を見てみると結構細かくやっていたようです。私が私の担当のお子さん二人について、介助について下さる先生や、その他周囲の先生方にお願いする文が残ってました。下に紹介します。

 たぶん、他の先生はこんな文書は出しておられなかったと思います。
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C君とF君の証書授与のやり方(3月6日版)

準備  授与と預かりの机に立って下さる先生の写真を撮る。

C君
・直前に授与と預かりの机の前に足形を置いて頂く。(  )
・「C」の声の後、介助の先生から手順書を渡して頂く。
・そのまま進まない場合は、介助の先生に軽く肩をトントンして頂き、受け取る机を指さすなどのプロンプトを与えて頂く。(今日は初めてなので、ついて行って頂く必要があるかもしれません。教えてあげるさいはできるだけ音声言語でなく指さしなどで教えてあげて下さい)
・机の前まで来ることができたら、ついている先生が足形の上に立つことを指さしなどで教えてあげて下さい。
・手順書を机の前に立っている先生に渡すと思うので受け取って下さい。
・「気をつけ」の姿勢は机の前に立っている先生が身ぶりで教えてあげて下さい。
・机の前に立っている先生は手順書から自分の写真を取り、そして証書と一緒に手順書をA君に渡して下さい。
・次にC君は証書預かりの先生のところまで行くと思います。そこでついている先生はA君が足形のところに立つか立たないかを確認し、立たない場合は指さしなどで指示して上げて下さい。(少し待ってみて下さい)
・「気をつけ」は机の前に立っている先生が身ぶりで教えてあげて下さい。
・机の前に立っている先生は手順書から自分の写真を取り、手順書のみをC君に渡して下さい。
・自分の席に戻ったら介助の先生が手順書を受け取って下さい。


F君
・「F」の声の後、介助者は証書渡しの机に立つ先生の写真を渡す。
・そのまま座っていたら介助の先生は「立つ」とマカトンでまず知らせる。それでも立たなかったら軽く背を押す。
・教室で担任相手に練習した時は写真だけで机までひとりで移動できましたが、今日はできない可能性があります。動きがわからなかったら手をとって移動して下さい。そして机まで行ったら写真を相手の先生に渡すことを手をとって一緒にやってあげて下さい。この後、本番ではマイクを取らないように手を押さえておいてあげる必要があると思います。
・証書渡しの先生は証書と証書預かりの先生の写真を渡してあげて下さい。これをしてもF君はマイクにこだわると思います。くるりと反対を向かせてあげて下さい。(この時、マイクが無ければいいのかな?)
・写真だけで進めない場合は手を取って進んで下さい。
・証書預かりの先生は写真を受け取り、イスマークのカードを渡してあげて下さい。
・これだけでイスの方に進めない時は手を取って進んで下さい。

※教室での練習では介助なしでできたのですが、体育館ではどうなるかわかりません。
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 結果はたぶんうまくいったし、本番の卒業式もF君が途中でトイレに行きたくなって中座しましたけど(本人がサインを出したのでよくわかった)すぐ戻って来て、うまく行きました。
posted by kingstone at 10:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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