※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年03月05日

目の前でお見せしてもなかなかわかって頂けない

 大昔の話です。

 知的障害養護学校4年目の2学期頃の話かな?

 クラスでの帰りの会でのできごとでした。

 教室のホワイトボードの前の椅子にみんな着席しているのですが、
Aさんはホワイトボードの上にある何かが気になるのか、それを取
ろうとするように立ち上がります。

 若めのベテランさんが、「座りなさい」と声をかけ、肩を軽く押
して座らせようとします。しかしAさんは、また立ち上がる。それ
をかなりの回数続けられました。

 若めのベテランさんは優しい方ですから、決して威嚇ではありま
せん。しかし、だんだん憔悴した感じになって来ました。

 そこで私は若めのベテランさんの前で、Aさんにコミュニケーシ
ョンブックの中の椅子の絵か、カードの椅子の絵かを見せました。
声かけはしなかったかもしれません。
 
 Aさんはすぐに座ってくれました。

 すると若めのベテランさんは
「自閉症の子は難しいですね。自閉症の子は難しいですね・・」
とうわごとのように繰り返し始めました。

 ??目の前で起こったことに、全然お気づきで無い・・・
 私は
「全然難しくないよ。わかると楽しいよ」
と答えるのが精一杯でした。

 ベテランさんなんですけどねえ。今までの研修体制はどうなって
たんやろ・・・って、まあ私の体験した4年間でも公的な役立つ研
修というのは校内でも校外でも当時(今はきっと違うでしょう)あ
まり無かったと思いますけど。
posted by kingstone at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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