私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年03月04日

何かがおかしい?(A君の音声言語表現について)

 大昔の話です。

 知的障害養護学校4年目の5月下旬のニュースレターまで見て頂き
ましたが、この頃、私は前年と比べて何かがおかしいと感じ始めてい
ます。

 まあ実のところ、私のうつ傾向ゆえか例年5月病になっていたので、
それかな、とも思いました。しかし、やはりおかしい。

 周囲はみなさんベテランで、子どもたちにも優しく声かけをし、う
まくいっているはずなのに・・・何か子どもたちも落ち着かないし・
・・

 そうこうしているうちにある日お会いしたA君のお母さんが私に、
「最近、言葉の増えていたAがしゃべらなくなってきて・・・」と
何気なくおっしゃいました。A君は3年目2学期からの取り組みで、
ずいぶん自発的な音声の表現コミュニケーションが増えて来たお子
さんでした。得心できるものがありました。

 全体に、優しい声かけで指示はするけれど、本人が自立的にわかっ
てできる支援ができていなかったのだなと。その時、作って配布した
のが以下のものです。
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A君の音声言語表現について
                          kingstone

 A君は、特に受容的コミュニケーション(指示を受け取る)の場合、
音声言語をかなり道具として使うことができます。太田のステージで
言うとLDTの結果は3−2です。

 さてしかし、表現性コミュニケーション(自ら進んで表現し相手に
伝えようとする)は弱い部分があります。

 まず人に対して表現の開始がしにくい、というところがあります。
その結果、人に言うよりは自分でやっちゃえ、という直接行動になり
がちです。

 次に、表現しても、指さしか「ツツ」という言葉が多く適切な言葉
になりにくいということがあります。

 昨年度は、表現性のコミュニケーションを増やすためにこんな取り
組みをしました。

1.【状況】Hand Writing の時にペンの必要な状況で、ペンを直接取
ろうとする。
  【対応】取ろうとしても取らせて上げない。取れない状況を作る。
カードに「ペン下さい」と書いておいて、あらかじめ見せ
ておいた。
  【結果】(カードを見ないで)「ペン下さい」と言うようになった。

2.【状況】おやつでコミュニケーションの時間。最初は欲しいおやつ
や飲み物を指さし、時により「ツツ」と言っていた。かなり
常同行動的なものがでる時間が多かった。
  【対応】机の上に「ポテトチップス」「コアラのマーチ」「おちゃ」
「ジュース」と書いた紙を貼った。
  【結果】「ポテトチップス下さい」「コアラのマーチ下さい」とすぐ
に言えるようになった。「おやつでコミニュケーション」の時
には常同的な動きがほとんど無くなった。
 
3.【状況】給食後、中島みゆきのCDを聞きたい時、「なかじまみゆきく
ださい」とB先生に要求する場合。
  【対応】先生の顔写真に名前を書いたものをカードにして持たせる。
B先生は「誰に言うとん?」と言って自分の鼻を指す。
  【結果】するとA君は「し・・・(たぶん、Cせんせ、と言おうとし
た)」と言いかけてカードの写真を確認し「Bせんせ、なか
じまみゆきください」と言う。これは2回目からカードを見
なくていいようになった。

4.【状況】欠席した友達の名前を言う(これはつい先日です)出席調べ
の時先生が「おやすみは誰ですか?」と尋ねる。音声言語で
は答えられない。
  【対応】手帳の中の友達みんなの写真を示す。写真の横には「○○君」
と名字だけ書いてある。
【結果】「○○△△君」とフルネームで答える。
次の時は写真なしで言えた。

 それぞれ視覚的な支援を使っています。まあいろんな状況で適切な視覚
支援を考えるのはなかなかたいへんかもしれませんが、一度作ればずっと
使えるものも多いです。

 また1番目と3番目の心覚えとしてのカードの使い方のように、一度わ
かってしまうともう使わなくていい、ということもあります。(でも持っ
ていた方が心強かったりすると思う)

 こちらも、いろんな場面を考えて日常的に取り組んでいると他の場面で
も音声言語を使うことが増えるようです。逆についそういう状況を作らな
いでおくと、他の場面での音声言語の使用も減るようです。
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 この資料は残念ながら意味は理解して頂けなかったようです。

posted by kingstone at 21:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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