※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2010年02月18日

お菓子を使ったコミュニケーション指導

 大昔の話です。

 子どもから自発するコミュニケーションの授業をしたいと思いました。
 選択ができる授業をしたいと思いました。
 なかなかいいのが思いつきません。

 で、TEACCHのセミナーなんかでもよくやる「おやつの時間」の授業を
したいと思いました。複数のおやつや飲み物を用意しておいて、こちらに伝えて
くれたら食べたり飲んだりしてもらう、というやつですね。

 お子さんによって、
○音声言語で言う
○絵カードをとんとんする
○具体物をとんとんする
等、表現手段と、その表現を支援する手段とを考えて、用意する、というやつ
です。

 でも、もちろん、これは周囲に許可を取っておかなければ危険だ、と思い
ました。餌付けだ、と非難されたらどうしよう。

 当時、兵庫教育大におられた応用行動分析家の井上雅彦先生に相談しました。

 すぐに参考になる事例の載った「障害児教育実践研究」Vol.4という冊子を
送って下さり、そして別に「餌付け」というご意見には、こういうふに説明したら
いい、というのを教えて下さいました。

 うう、今、具体的に思い出せない。
 ここ2行か3行ですんでしまう、すごく役に立つ簡潔な説明だったんだけどな。

 まず校長先生に、お願いに行きました。
やっぱり「餌付けと非難されたらどうする?」と質問がでました。
井上先生に教えて頂いた通りの説明をすると「なるほど」と納得して下さいました。

 で、その後、保護者全員にお願いをしました。
 OKが頂けました。

 学部会や職員会を通す、ということはしませんでした。

 やったら、とても楽しい授業になりました。
 そして、音声言語の表出が増えた子、他の表出が増えた子、別にそのまんまの
子、いろいろでした。詳しいことは、忘れました。

 考えたら、生活の中で「おやつの時間」って、あっていいものですもんね。

posted by kingstone at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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