知的障害養護の2年目後半は、ほんの少しの視覚支援と、
自立課題学習を取り入れたくらいで過ぎて行きました。
3年目。
クラスは
私(名目上は主担)
若めのベテランさん
新人Aさん(病欠の先生の代替。大学出たて。障害児教育の知識無し)
ベテランさん
の組み合わせでした。1学期は特に2年目からの変化はなしです。
あっ、地域で勉強会を立ち上げました。
代表は最初、朝日新聞厚生文化事業団の方にお願いしました。
私はまだまだよくわかっていないし「責任を取る」というのもできない
なあと思っていました。それって私のうつの性格も大きく影響している
のかもしれません。
事務連絡や会へのお誘いなど、事務仕事は全部私がしました。
まず、私の1回目に行ったTEACCHの2日間セミナーに参加した
人に「来られませんか?」と連絡を取りました。
ある別の養護学校の先生・・・
「希望に満ちて現場に帰ったのですが、戻って周囲を見ると悲しくなって
元気が出ません。だから参加できません」と返答して来られました・・・
まあ、そんなこんながありながら、講師を呼んで教わったり、実践報告
をしあったり、して勉強を続けました。
たぶん、1学期に、私は2回目のTEACCHの2日間セミナーに
参加します。まだまだよくわからない、という思いがありました。
中味、よう覚えていませんが、面白いことがいくつかありました。
セミナーに参加してくれる自閉症のお子さんって、それ以前に
TEACCH的な取り組みがなされているお子さんだと思っていたら、
そんなことはないんですね。そのセミナーに参加した時が初めての
お子さんもけっこういる。TEACCH的どころか、視覚支援が初めて
というお子さんもいる。(当時は、ですけど。今はそんなことないかも
しれません)
もちろん、そのお子さんのコミュニケーションレベルなどは、データ
としてあって、講師の方々はセミナーが始まる直前に、どんなスケジュ
ールやワークシステムや教材だったら分かってもらえるだろう、休憩場所
ではどんな遊びを用意しておけばいいだろうか、と工夫しておられました。
で、たいていは落ち着いてスケジュールや課題を完璧にできる。
ところが2回目のセミナーでおひとり、自立課題学習のできないお子さん
がおられました。その場にも行けない。
実は私、ある意味わくわくしてました。
うまくいかない時、いったいどうするんだろうってね(ニコ)
自立課題学習の時は、私は違うお子さんのグループにいたので、詳しく
はわからないのですが、講師の先生は
「あわてない〜あわてない〜こんな時こそ視覚支援〜」
とか言いながら、見てわかるものを工夫してはりました。
当然、無理に自立課題学習の場に連れて行く、ということもありません。
その姿が脱力系というのか、何というのか、のんびりとした
微笑を誘う雰囲気があって、いいなあと思いました。
2日間を通じて、休憩とかお菓子を食べる表出性コミュニケーション
とかのセッションは、わかってできるようになってきてはったと思い
ます。
2日目の最後の自立課題のセッションでした。
自立課題をしょうよの視覚支援物を提示すと同時に
「お仕事終わったら休憩しようね」と声をかけました。
背中にそっと触れるというのは、あったのか、なかったのか?
よくわかりません。
お子さんはすっと移動し、自立課題学習を始めました。
終わって休憩のスペースに。
声かけ(音声言語)が、良かっただけ、とは考えないで下さいね。
それまでの視覚支援、安心してあれこれできること。
そういうのが全てあって、最後の声かけ「も」良かったのだと思います。
感動しました。
まあ、でも、この時は学校へ帰っても、今までと特に対応を変える、と
いうようなことはありませんでした。