※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2024年07月20日

「絵カードメーカー」と「絵カードボード」の使い方動画を集めていく



 私、普段から絵カードにしろ、視覚的支援物は自分で適当にぱぱっと描いちゃったり、パソコンを使って画像検索、エクセルで印刷みたいなことをしているので、他の絵カードづくりのアプリもいくつか持っていたりするけれど、使ったことが無いのですよね。

 しかし、初心の方に、「ほら、あなたの持ってるスマートフォンやタブレットでこうするとぱぱっと作れますよ」とか示したいので、ちょっと勉強しようと思います。

 動画を示していきますが、YouTube 本体に飛んで視聴するほうが画面を大きくできたり、いろいろ便利かも、と思います。

 まずは RYU (@dragon_lucky_ )さんの「絵カードメーカー」と「絵カードボード」から。

 なお、「絵カードメーカー」については、PDF版とワード版(.docx版)は、こちらにごく初歩のマニュアルは私が作っています。(間違いなどありましたら、RYU さんの責任ではなく、kingstoneの責任です)


 さて、動画です。


 音声での説明はなし。
 字幕も無いので、正直なところ、私にはわかりにくかったのですが、以前マニュアルを作った時に少し操作していたのと、こういうことかな、と動画を見ながらやってみたらできたりして、助けになりました。

 やってるうちに、やっと気づいたのですが、字を入れた時、字数によってフォントサイズを自動で変えてくれる!
 すごい!

 さて、では AirPrint で印刷してみようと思ったら・・・あれ?いろいろな場所に持っていけるようにと購入した EPSON PX-S06W が対象プリンタとして出てこない。マニュアルを見ると、「無線 LAN にまずつなぐ」と書いてある。AirPrint って、結局無線 LAN を介してつながるのか・・・ WiFi の無い環境で使おうと思っていたのだけど・・・

 じゃあ、出先では iPhone と iPad を持ってるので、どちらかを WiFiルータとして使い、他方で印刷という手かな・・・

 なお、多くの方にはイミフなこのエントリですが、以下、順次、見た動画を集めていこうと思います。


 ちょっと追加を書くのを怠っていたところがあるのですが、以前、 RYU (@dragon_lucky_ )さんに報告していた、バグ情報について、再現条件を確認のうえ対処法を RYU さんが教えて下さいました。

【絵カードメーカー.不具合情報】 写真から絵カードを作ると画像が真っ白になる <<発生条件>> iCloud写真をオンにしiCloudに写真を保存していてiPhoneのストレージ空き容量が少ないとき。この場合、写真はサムネイルだけ端末に存在し実データはiCloudにある状態となる。 <<回避方法>> 写真アプリで画像を全画面表示することで実データを端末にダウンロードされる。その後、再度絵カードを作る。うまくいかない場合は、アプリを再起動してみる。 <<今後の予定>> 次バージョンで対策予定

 なお、ここからは、私にはよくわかりませんが、なんか面白い。

絵カードメーカー.と絵カードボード、同じ不具合でも、かたや真っ白画像、かたやクラッシュと動作が違うのは、ぬるぽでもそれなりに動くObjective-cと必ずクラッシュするSwiftの違い


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2024年07月19日

映画『ディヴィッドとギリアン』シャインの主人公たちのドキュメンタリー




 DVD を購入して先日見た映画『シャイン』のお二人のドキュメンタリーを見ました。

監督/脚本:コジマ・ランゲ 撮影:ユトゥ・フロイント
編集:インゲ・シュナイダー 音声:マグヌス・プフリューガー
出演:デイヴィッド・ヘルフゴット、ギリアン・ヘルフゴット
配給:ユナイテッドピープル
2015年/ 100分/ドイツ/ドキュメンタリー
cUteFreund

 1996年にシャインができていますから、20年後の二人ですね。

 ディヴィッドは1947年生まれ。

 DVD を見て、ギリアンは1931年生まれということがわかりました。

 1984年に2人は会っているから、当時、37歳と53歳・・・

 このドキュメンタリーが制作された、2015年だと68歳と84歳となりますが、撮影されたのはそれ以前のようで、画面でディヴィッドが「もうすぐ65歳」と言ってはります。

 ディヴィッドは2024年現在、まだご存命なようですが(Wikipedia に没年が無い)、ギリアンは生きておられれば93歳。

 ギリアンは、出会った翌日に、ワインバーでディヴィッドのピアノに感動された。しかし、当時ディヴィッドは、ギリアンの知人宅に住んでいて、所持金は200ドル(1984年の1豪ドルは208円ほど。つまり所持金4万円ほど)、持ち物はほとんどなく、健康状態も悪い、しかしディヴィッドは即プロポーズ。

 シャインでは、当時ギリアンはお金持ちの投資コンサルタントとの結婚話もあったのに、占星術師として運命を読み取り結婚したという描写がありましたが、やはりこちらのドキュメンタリーでも(投資コンサルタントの話はしておられなかったけど)占星術の件はギリアン自ら語ってはりました。

 ギリアンは「とんでもなく理解のある彼女さん」であり、その力もあってのびのびと活動でき、かつ理解者がどんどん周囲に増えていく。もちろんピアノの才能・技術があってのことなわけですが。

 Twitter(X)で「理解ある彼くん」「理解ある彼女さん」なんてなかなかいないよ、という話が一時流れてきて、私はその話には深入りしませんでしたが、でも確かに世の中には稀有な例もあるよな、と思います。

 そして、やはりそういうものを支えるのは占星術であったり宗教であったり、近代合理主義とか新自由主義とかとは違うものなんだろうな、と思いました。

 日本のほとんどの人は「日本教」とでも言うべき、宗教心をもっていると思うけれど、そういうものも支えになるかなあ(あるいは既になってるのかな?)

posted by kingstone at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月16日

『自閉症のもりもとさん 〜その世界から見えてくるもの〜』



自閉症のもりもとさん表紙.jpg

文 もりもと/奥平綾子
イラスト もりもと
価格:1100円

 この本は一般書店には置いていません。

 リンクを貼った、おめめどうの EC サイトか、研修の時などのおめめどうグッズの販売時に購入する必要があります。
もりもとさんは、奥付の紹介欄によると

口頭での表現に限界を感じ、様々な表現を学ぼうと芸術系大学へ進学。その後、養護学校(現支援校)で勤務をするが、精神疾患により退職。20代後半で自閉症スペクトラム・ADHDと診断される。現在はSNSでの情報発信、執筆、イラスト、染色、陶芸など多岐に渡る表現方法で活動中。

という方です。

 私はこの本は以前から購入し、しかし読んでいませんでした。とにかく、発達障害関連の本を読むのには、私の場合、ものすごく気力を要するので。

 しかし、たまたまお会いした人たちが、『自閉症のもりもとさん』を読んですごく理解が進んだ、という話をされ、私もあまり視覚的支援をご存知無い方に、自閉症の説明から始める必要を感じ、読んでみました。

 めちゃわかりやすかったです。

 経歴を見られるとわかりますが、子ども時代、学生時代などは診断されることはなく、また本文にありますが、働きだしてから幾多の困難があり、二次障害として爆発された、と考えていいと思います。

 そしてその後、当時のことですから「アスペルガー症候群(現在の自閉スペクトラム症)」と診断され、また当時アスペルガー症候群の書籍がたくさん出てきたけれど、実際の現実の場で自分にとってどうしたら生きやすくなるのかを追求し、視覚的支援を独自に試してこられ、おめめどうともその過程で出会われた、ということのようです。

 なお、二次障害への対応としてカウンセリングも受けておらたのですが、会話が難しかったので、パソコンを使ってチャットのような形でカウンセリングをして頂き、そうすると今まで言語化できなかった自分の思いが自然と出てくることに気づかれたとか。

 こんな方法を試みて下さるカウンセラーさんってすごい!と思います。またそのカウンセラーさんからおめめどうを紹介されたとか。

 パソコンで自分が自分になるというような体験は、綾屋紗月さんも『つながりの作法』の中で書いておられます。

 音声言語だと、自分で発声していても意味が取りにくく、すぐ消えてしまっていたのが、ワープロ、パソコンを使うようになって

このようなツールを用いて、文章を読み返しては組立て直すことを繰り返し、自分で読んでも意味が通る文章ができた時に、初めて『私ができた!』という快感と解放感と満足感が得られた。視覚的かつ限定的なフィードバックを返してくれるキーボード操作の運動調整は、私にとって無理がなかったため、動きはすぐに自動化された。ほどなくブラインド・タッチもできるようになり、私は頭のなかで話す言葉のテンポと同じ速さでキーボードを打つようになった。『わたし』を立ち上げるためには、キーボードとディスプレイが不可欠となり、『私の思考はキーボード操作をする指先とのみ直結している』と感じるまでになった。

 もりもとさんの書かれているなかで、音声言語に関するところ

 学校の授業で先生が「鉛筆と消しゴムと定規を用意して・・・」と言うと、まず頭の中で「鉛筆」「消しゴム」「定規」を映像化しする必要がある。しかしそれをやっているうちに、先生は「・・・」の「次に何をするか」を話しているが、それがわからない。

話を聞いてないわけじゃないんです(←ここ重要!)
正直に「わからない」と答えると怒られる。(経験則)
しょうがないので、周りの様子を真似してなんとかしようとするしかないのです。

 なお、このあたり、親御さんがお子さんに対する懸念を表現すると、一定数の先生方が「大丈夫ですよ。ちゃんと周囲のお子さんを見て動けてますから」と言われるわけですが、それが全然大丈夫でないことがよくわかります。

 あと、もりもとさんご自身「しゃべれるのになんで?(わからなくなるの?)」と聞かれるが、自分でもわからないとのこと。これは自分でしゃべることは自分で組み立てて発声するのに、聞くほうはどうしてもいつも「予測通り」の音声が来るわけではない、というのも大きいかな。

 って、これは私のことですけど。こちらが予測した通りに話してくださるとすっと理解できますが、予測したのと違う音が混じるととたんに相手が何を伝えようとしているのか、わからなくなってしまいます。そして聞き直し、理解をしようとすると、非常に疲れます。

 またもりもとさんの場合、相手の方が手続きのためのなじみのない専門用語を並べた時、例えば

「住民票」「住基ネット」etc. を使われた時、ひとつひとつの単語にとらわれて考えているうちに、話のわけがわからなくなる。

 あと聞き取るさいに「助詞」「助動詞」が抜けがちということも書かれています。そうなると、誰から誰へ、どういう方向で話されているのか、当然わからなくなりますね。

 あと、身体感覚の問題は、エヴァやガンダムみたいに、頭部のコックピットに入って操縦している(つまり敏感な感覚を感じ取れない)ということを書かれています。

 で、おそろしいな、と思ったのは、もりもとさんが危険なほどの低血圧状態になった時、もりもとさんご自身は「なにかふわふわした感覚で体調が良い」と感じられていた、というところ。

 また足に傷ができて、膿んだ時、病院で処置をして頂いた時の医師との会話

「痛かったら、明日も診せにおいで」
と言われたのですが
「それは判断が難しい」
と言うと
「(患部が)赤くなって、膿が出ていたらおいで」
と言い直してくれました。

「赤くなる」「膿が出る」は見えるもんなあ。

 やはり、理解あるかかりつけ医がいることは大事ですね。しかももりもとさんが、「それは判断がむつかしい」とちゃんと言える関係である。

 それ以外にも、たくさん学ぶところがありました。

 で、本の中にもりもとさんが挿絵も描かれているのですが、そのひとつに

「診断おりてもいつもの私」

という言葉がそえてありました。

 なんか、自由律俳句・・・

posted by kingstone at 14:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月15日

映画『シャイン』




 なんか、昔の映画をデジタルリマスターしたものを見せてくれるという特別な企画で、たまたま見たのですが・・・



 オーストラリアのピアニスト、ディヴィッド・ヘルフゴッド の実話を素にした映画

 なお、この企画で上映されるのは、例えば『妖星ラゴス』とか『海底軍艦』とか、小さい頃見たかったけれど、見れなかったのがあるからまた見に行こうかな。

ーーーーーーー ネタバレ ーーーーーーー

 いやあ、途中まで、めちゃめちゃこわかったです。

 家族関係でトラウマティックなものを抱えておられる方は見ないほうがいいです。


 しかし、後半は周囲の人が困りながらもサポートをし、良い人生を送っておられる(おられた?)ようで良かったな、と思いました。

 シャインは1996年の映画ですが、なんか、ドキュメンタリーみたいな映画も2018年に作られています。(これは日本公開が2018年という意味だろうか?DVD を購入し、見てみたら2015年の作品とのこと)



 こちらでパートナーさんのギリアンさんのことも少しわかります。


 で・・・私の Twitter(X)のフォロワーさんだったら、特にこのドキュメンタリーの方を見ると、「あっ」とお思いになる点があるのではないでしょうか・・・




posted by kingstone at 20:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画『ディア・ファミリー』




 まあ、見る前から泣かせに来ることはわかってましたが、最初のほうからめちゃ泣かされました。




ーーーーーーーー ネタバレ ーーーーーーー
 冒頭だったか、名古屋駅の駐車場のシーンで度肝を抜かれました。VFX だろうけど、駐車場に昔の車が多種類、たくさん並んでいる。一部には実車も使ってるのかな。

 また大きな道路にたくさんの車が走っているシーンもあったのですが、こちらは「旧車」として乗ってそうなありふれた車以外も走ってて、その部分は実車を走らせているんじゃないか、と思いました。

 筒井宣政さん(1941年生まれ)の実話を映画化してはる。


 開発は順風満帆で進んだのではなく、いろいろな障害(開発において、人的障壁において)が立ちふさがるのですが、それらを解決して進んでいく。

 しかし・・・光石研さんの演じられた方が、話を盛り上げるためでなく、モデルとして本当にいたとしたら、いやあ、えらいこっちゃと思うのですが・・・(なお、パンフレットによると光石研さんご自身が、この映画で開発されているバルーンカテーテルで一命を取り留めておられたとか)

 なお、心臓に病のあった娘さん。余命10年と言われていたけれど、そして治療法は無いままだったけど、それ以上長く、充実して生きられたようで、残念ではあるけれど、生き切られたのかな、と思いました。(もちろん、親御さんとしては無念だったろうけど)


posted by kingstone at 19:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・記事・番組など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする