※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2023年11月30日

映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』




 いや〜馬鹿馬鹿しくって、くっだらなくって、とてもええんちゃいます?

 疾走感もあるし。

 でも家で見てたら、絶対途中で別のことをしだす自信はある。そこが映画館のいいところですね。


ーーーーーー ネタバレあり  ーーーーーー

 はちゃめちゃの映画で

 奈良の映像として、鹿ではなくトナカイの集団の居る風景が出てくるぐらいだから、どうでもいいと言えばいいのですが、「琵琶湖の水、止めたるで」の時、瀬田の堰(映画の中ではダムが出てくる)が山深い渓谷にそびえ立っている風景が出てきます。でも本当の風景は


スクリーンショット 2023-11-30 12.48.44.jpg

こんなのなんですけどね。

なお、ダムと堰の違いはその高さで、 15m以上の高さがあるものをダム、それより低いものを堰といいます。(今、検索して調べた)

また「本当に止めたらどうなるのか?」は定番の疑問で、ちょっと検索しただけで




などの記事が出てき、どちらも「滋賀県が大変なことになる」という結論ですが、ただし水位が上がる日数の問題で、本格的な被害が出るのには時間的余裕があり、その間に他府県にダメージを与えられるのではないか、とも思うのですが・・・

映画では町や村が簡単に水没していましたが。



撮影協力に神戸市水道局も入ってたけど、どこで協力してるんだろうか?


なお、私、エンドロールは興味をもって見るほうなのですが、今回はエンドロールが流れる横でミルクボーイの漫才が始まってしまい(「おかんが好きな県の名前忘れてなあ・・・」)エンドロールを見るどころではなくなってしまいました。


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2023年11月26日

soraかさい(鶉野飛行場跡地・加西市)



 ※写真はクリックすると大きくなります。

 たまたま夫婦ともに時間が空いたので、思いついて「sora かさい」に行って来ました。

 加西市の鶉野(うずらの)というところにあります。

 入場料は無料。

 戦時中、パイロット訓練のための姫路海軍航空隊が設置され、そのための飛行場があったとか。私、全然知りませんでした。

 その飛行場跡地の北端にあります。

soraかさい.jpeg

 中に、紫電改九七式艦上攻撃機の原寸大模型があります。

九七と紫電改.jpeg

 紫電改の操縦席。

操縦席.jpeg

 紫電改の増槽は木製だったとか。なるほど当時は金属が貴重だったしそうなるんだろうな。

 戦争末期、ここで訓練を受けたパイロットが「白鷺隊」という特攻隊に組織され、南洋に散っていかれたとか。

 九七式艦上戦闘機は、操縦士・偵察員・通信員の3名が乗り込むのですが、3名一緒に突っ込んで行かれたのだな、と思うともうね・・・言葉も無いです。

 九七式艦上戦闘機につけられた 800kg爆弾。

IMG_4058.jpeg

 写真では伝わりづらいかもしれませんが、ものすごく大きいです。

 「ゴジラ -1.0」では震電に230kgだか(250kgよりは小さいのだな、と思った記憶が)をつけてゴジラに突っ込むわけですが、それと比べて3倍以上ですものね。

 巨大防空壕跡にはヘルメットをつけて入ることができ、白鷺隊で亡くなった方たちの最後の手紙などを紹介してくださる動画を見ることができました。

 入場料は500円。(曜日や時刻は要調査。私達はたまたま入れました)

防空壕.jpeg

ヘルメット 2.jpeg

 対空機銃銃座跡には、低空で侵入してくる敵機に対する 3連25mm機銃 の模型もありました。

IMG_4069.jpeg

 あらかじめ、加西市観光協会に2週間以上前から予約すると、観光ガイドさんが詳しく説明してくださるそうです。


 なお、この日は、南側に広がる滑走路跡広場で小さなフェスみたいなのが開かれていて、にぎやかでした。

 近い距離で演奏していても、スピーカーの方向などで、じゃまにならず聞こえるものなのですね。

IMG_4060.jpeg

 DJ も

IMG_4061.jpeg

 播磨農業高校の生徒さんも作ったものを売ってました。

IMG_4062.jpeg

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2023年11月24日

「禪における乞食の意義」近藤文剛



もともと「乞食」には興味があって、いろいろ検索していたら、こんなの見つけました。

近藤文剛(1960)『印度學佛教學研究』Vol.8, 2, 666-671

いや、しかし「禪」とあるように、漢字が旧字(?)で書かれており、漢文も出てきてちんぷんかんぷんで、まともに読み込めてはいませんが、いろいろ面白かったです。

長阿含第十一なんとか経(いわゆる阿含経のうちなのかな? Wikipedia 見るとそうみたい)に

「世尊は着衣持鉢し、なんとか城に入りて食を乞う」

という文言があるので、シャカ自ら乞食をしており、比丘の日常作法として行われていた、と。

そして菩薩の乞食の十事として、いろいろ書かれているのだけど、その五に、乞食で集めた分配方法が書かれていて

1分は同梵者(一緒に托鉢した人?同僚?)に
1分は貧窮の人に
1分は悪趣の人(現世で悪事を働いて、死後苦悩の世界にいる人)に
1分は自ら食べる

となっているそう。(ちゃんと読めてるかどうかわからん)



そしてインドでは比丘の生活方法として乞食だけが唯一のものとされていた。

ところが仏教が中国に渡り、特に中国禅六祖慧能以後、百丈懐海和尚の

「一日作さざれば、一日食わず」の言葉に代表される作務生活、すなわち自活の重視となっていく。

(なお、この「一日作さざれば、一日食わず」は「働かざる者食うべからず」みたいに使われて、嫌な言葉だなあと思っていたけれど、Wikipedia を見ると、あくまでも自分自身を律している言葉なんだな。他人に向かって言っているかどうかはわからない)

まあ大きな組織を維持しようと思えばそうなっていくか・・・

タイやミャンマーではどうなんだろう?

ただ静かに座る  → 静中の工夫
作務・行脚・遊山 → 動中の工夫

つまり中国禅では道中の工夫もおおいに重要視されるようになったと。

なお、行脚と遊山が別れているのはどこが違うんだろうと調べてみたら、

行脚:修行のために歩き回ること(師を求めていろいろなところに行くことだろうな)
遊山:悟りを開いてから、山水の美の中で美しい景色を楽しみ、悠々自適の生活を送ること

という違いがあるらしい。

そして百丈和尚の作った「百条清規」に乞食作法が書かれている。
(清規というのは、寺の生活の決まり事。ただし、百条清規そのものは、散逸していて断片のみある)

で、そういったものが日本にも流れてきて、根付いていった。

清規 を見ると、有名な典座教訓は永平清規の中に書かれているって。

聖徳太子が悲田院を建立した時、乞食の行を徳としたので、かえって弊害を生じ・・・とあるからまあ、周囲を困らせる(あるいは堕落したと見られる)人が出たんだろうな。そして官許を得た僧でない人たちもいたと。

(しかし、これって、例えばヨーロッパや中近東の修道院が粗食と言われながらも、実はその周囲の地域の人の食うや食わずの生活から見たら安定して食っていける場所だったみたいに、食えない人がいっぱいいたからだろうな。僧集団の中にもたくさんそう人がいたのじゃないか)

時宗 → 遊行上人(これはもう乞食というか、地元の人に食物を頂くことでしか続けられなかったろう)

徳川時代の普化宗 → 虚無僧で有名

乞食桃水(桃水雲渓) → 乞食の精神みたいなものを代表させた?

白隠禅師 → 修行面に重きを置いた










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2023年11月21日

「確立操作の概念とその有用性 より包括的な支援を可能にする分析枠の再検討」を読む



 kingstoneには「確立操作」という言葉がわからぬ。

 ということで

確立操作の概念とその有用性 より包括的な支援を可能にする分析枠の再検討
武藤崇・多田昌代(2001)『特殊教育学研究』Vol.39(1), 25-30

を読んでみました。

三項随伴性とは
三項随伴性 (the three・term contingencies )とは、「弁別刺激反応一結果」で表される「オペラント(operant)」という有機体 (人間を含む)の行動に関する分類方法である。

その特徴
1)行動を個体の側の属性としてではなく、環境との交互作用の表現とした
2)行動はその結果事象から定義づけられる
3)何を標的反応とするか は結果事象の配置を検討する分析・援助者によって恣意的(arbitrary )に決められる

(この論文は2001年に書かれていて、今では3)の部分について ABA の人たちもこうは言わないのじゃないだろうか。「標的反応(標的行動)」を分析・援助者によって恣意的に決定する」わけではなく、本人の QOL を一番に考えるだろうし、それを相手が表現(例えば選択行動として)できるように考えるのじゃなかろうか。もちろん、今でも「分析・援助者によって恣意的に決める」と考えている人もいるだろうし、そういう人とは友達になれそうにない。あとこのあたりのことが、本人や周囲の人への「社会的妥当性」として議論されているところになるのじゃないか)

確立操作とは
Michael(1933)は「動機づけ」としての機能をもたせるような先行事象を「確立操作」と呼んだ
Michael,J. (1993)Establishingoperations . The Behav− iOT Analyst,16. Lgl 206.

確立操作の機能
@ ある事象の強化効果を変化させる機能 (reinforcer establishing effects )
A そういった事象と関係する行動の生起頻度を変化させる機能 (evocative effects)

(わかんないのは、「強化」というのは「生起頻度」を増やすという意味じゃないの?これ、同じことを言ってるわけじゃなく、分けられるの?)

確立操作の種類
@ 特定的な確立操作 (specific establishing operation )
A 般性的な確立操作(general establishing operation )

@ の例として、バスケが好きな子にバスケができない状態は、バスケをするのがより強い強化子となる
A の例として、「睡眠不足」は、いろんなことのやる気を無くす
(しかし「お布団に入る」という行動は強化するよな・・・)

弁別刺激と確立操作の類似点と相違点

類似点
@ 反応(行動)の前に提示される
A 提示されると反応(行動)の頻度が上がる(下がる場合もあるよな)

相違点
@ 確立操作は結果の効果を高めるが弁別刺激はその機能がない
A 弁別刺激は結果の生じる可能性を示すが、確立操作にはその機能がない

(ここは具体例が思いうかばない。後ろに図解入りで説明があるのだけど、よくわからない)

確立操作の導入による支援方法の拡大

1. 三項随伴性に基づく分析・介入だけでは問題行動を低減できない場合に確立操作の関与を検討する

ある問題行動について機能分析し、頻度が減ったがまだ出る場合もある。よくよく調べてみるとある子は通学時のバスの停車回数、ある子は朝寝坊した時に出ていた。(だから、そこをうまくいくようにすればもっと減らせたり、無しにしたりできるということだろうな。そこまで書いてないけど)

2.問題行動が複数の機能をもつと推定される場合に確立操作の関与を検討する
問題行動に対する機能分析は、代表的な4つの条件を交代させることによって査定する方法が一般的である。
lwata, Dorsey, Slifer, Bauman,& Richman,(1994)Toward a functional analysis of self−injury, Journal of Applied Behavior Analysis,27,197−209.(Reprinted from Analysis and Intervention in Developmental Disabilities. 2, 3-20, 1982)

(ここ説明読んでもわからなかった・・・)

3.問題行動を低減・予防するために課題の嫌悪性を高めている確立操作を分析・変容する
(例えば作業学習を頭に浮かべると良さそう。作業がうまくいかない、あるいは逃げ出す、暴れるなどの問題がある場合)

@ 課題自体の変容
1) 好みの課題に変える
2) 課題の難易度を下げる
3) 課題の新奇性を下げる
4) 課題に動作を組み込む(頭ばかり使うのではなく、ちょっとした移動や、大きめの動きを入れたりだろうな)
5) 課題の量を減らす
6) 1試行に含まれる反応数を減らす(これは量や難易度と同じ?)
7) 課題に対象児が興味をもつような結果を伴わせる
(あと、自閉スペクトラム症の方だと、「課題を見ただけで手順がわかるようにする」「見てわかる手順書をつける」なども重要だろう)

A 課題を提示する以前事象を変容
1)(やりにくそうな)課題をより簡単で強化的な事象の間に散在させる
2)難しい(未習得)課題を簡単な(既修得)課題と組み合わせる
3)従事率の低い課題を提示する直前に、従事率の高い課題を提示する
4)従事率の低い課題を提示する直前に「今日はよい日ですね」といった社会的コメントや楽しいお話を提示する
(この4の手法には笑ってしまったけど、実際に役に立つ場合も多そう。ってか全体の雰囲気は良くなる場合が多そう)

(結局のところ「うまくいくように環境設定をしておく」みたいなところか。

 これで思い出すのは「うちの子、晩ごはんを食べてくれません」という悩みをお聞きした時のこと。そのお子さん、学校ではまったくそんなことが無いので、不思議に思って丁寧に聞いていくと

・学校から帰って来たらずっと、机の上のお菓子を食べたり、冷蔵庫から食べ物を出して食べたりしている
・晩ご飯の時に、「頂きます」をしてもすぐ立ち歩いてしまう。食べないのかな、と思ったらしばらくしてまた戻ってきて、つまんでとかダラダラ食べ続ける。

という状態だということが判明。
そこで、

・帰ってきても決められたおやつしか食べない
・晩ご飯の開始と終了をはっきりさせ、終了になったら片付ける

ということを提案したのだけど、特にこの前半は確立操作にあたるのかな。でも、これ学校なら簡単なことだけれど、お家ではお子さんや環境によっては結構難しかったりするよね。教師は家庭よりかなりやりやすい環境で実践させてもらってることを肝に銘じておかないといけないよな、と思います。

 あと、私は視覚的支援にこだわるけど、ABA の方って、視覚的支援をプロンプト(弁別刺激)として捉える方が多い。確かにそういう使い方をする場合もあるけれど、カレンダー、スケジュール、手順書、また判断のための情報提供、選択肢の提示など、プロンプトとは言えないよなあ・・・弁別刺激以外の部分も多いよな、じゃあ確立操作かっていうと、そうでもない。何かもっと根源的な情報提示、それこそやんなきゃ人権侵害になりそうなもん、というふうに思うのだけど。

 何かそのあたりがもやもやする)







posted by kingstone at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 特別支援教育や関わり方など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年11月19日

Mac で zoom が使えなくなった(解決)



 最近母の介護で家にいることが増え、ノートパソコン(MacBook Pro)を外に持ち出して使うことはほとんど無くなっていました。

 今日は久々に外に出て参加する研修会でノートパソコン zoom を使う予定になっていたのですが、いざ zoom で会議に参加しようとしたら、
「更新しないと参加できません」

で更新しようとしたら何度も「インストールに失敗しました」

 時間も無かったので、友人のパソコンを使って話をさせてもらいましたが、そのトラブルでいろいろ時間をとってしまって悪かったです。

 その時、出てたエラーコードが 10004

 家に帰って落ち着いて検索してみたらこんなページを見つけました。


 これまたアンインストールして再インストールです。

 表示される指示どおりにやったら使えるようになりました。


 また、私はアカウントを家族でも別々に使えるように、有料アカウント1個、無料アカウントを2個作っています。

 現地であたふたしている時に、サインインで何とかできないか、とやってみたのですが、相手からメールで来るはずの認証番号が届かない!!

 これも家で落ち着いて調べてみたら迷惑メールフォルダに入っていました・・・

 やはり、日頃からいろいろ使っていないと、いざという時に使えないものですね。


posted by kingstone at 00:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ネット・パソコン・携帯など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする