※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2022年05月08日

2022年05月07日のつぶやき














































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2022年05月07日

横浜市のASD児童の20年後の姿(信州大学の報道発表から)



信州大学医学部子どものこころの発達医学教室と横浜市総合リハビリテーションセンター(YRS)の共同研究が英国の専門誌に掲載された。

横浜市の疫学調査で7歳までに把握された自閉症スペクトラム症(ASD)の人たちを対象とした成人期の長期追跡調査(Yokohama Longitudinal ASD Birth Cohort Study; Y-LABiC スタディ)のはじめての報告。

(このエントリは私の要約ですので、興味のある方は是非とも本文にあたって下さい)

対象:1988年〜1996年 の出生コホート(31426名)における7歳までの累積発生率調査で特定された 278 名

全員が20歳を超えた2017年から2020年にかけて追跡調査が行われた。(約20年後)

278名中170名(61.2%)から同意を得て調査。

調査参加者の心理的転帰の内訳。

・とても良好 13.7%
・良好    25.0%
・まあまあ良好31.0%
・不良    25.6%
・とても不良  4.8%

(円グラフにしてみました。クリックすると大きくなります)

ASDの人たちの20年後の転帰.png

この結果は海外の同じような先行研究では「不良」「とても不良」が多いので、海外よりも良い転帰が多い結果になった。

(この海外の場合は調査の対象がほとんど医療機関を受診した人だけを対象としている、というバイアスがあるのかもしれない)

(ただ今回の調査に同意頂けなかった 38.8% の人たちに「とても不良」の方が多くいないかは心配だな。でも、それは海外でも同じことだろう)

大多数の人が仕事と教育(参加者全体の96.4%)、スポーツ(82.1%)、余暇活動と趣味(98.8%)に参加し、日常生活で家事やセルフケアを行っている人の割合は一般人口と同程度だった。

○5歳児の IQ が 50 未満の人は、それ以外の人より転帰が不良だった。
○IQ50 以上では、IQ による転帰の差は見られなかった。


結果から言えること

○就学前に診断された ASD の人たちの心理社会的転帰が従来言われているよりも悪くはない
○完全な自立は難しいものの地域や家庭で充実した生活を送っている

(また、「海外と比較すれば」、日本の教育・福祉はよく頑張っている方である、とも言えるのだろう。もちろん今後とも「不良」「とても不良」の部分を減らすように努力していくことは必要だろうけれど)



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2022年05月06日のつぶやき














































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2022年05月06日

『乞食の精神史』山折哲雄著



img20220506_23235583.jpg

『乞食の精神史』山折哲雄著
昭和62年(1987年)初版ですね。

読書メモ


呼び方のいろいろ

コジキ、コツジキ、ホカヒビト、モノモラヒ
ホカイ(祝言者の字が当てられている。めでたいことを言う?)

網野善彦によると鎌倉・南北朝期までは遍歴民は賤視されていなかった。
一遍聖絵(1299年)の乞食・非人は生気に満ちている。それが一遍上人絵伝(遊行上人伝絵巻)(1307頃?)になると生気が無くなってくる。
(しかし、ほとんど同じ時期だけど・・・)

親鸞 非僧非俗
日蓮 旃陀羅が子
明恵 非人高弁上

世阿弥の芸能を、押小路公忠は「散楽者乞食ノ所業」と日記に書いた。(『後愚昧記』)

『説教』しんとく丸(江戸時代初期、しかし原型は安土桃山時代までは遡ると考えられる)


聖書
マタイによる福音書 第10章 に描かれた、使徒を宣教に出す時にイエスが述べた言葉。
財布の中に金、銀または銭を入れて行くな。
旅行のための袋も、二枚の下着も、くつも、つえも持って行くな。働き人がその食物を得るのは当然である。

隠修士
托鉢修道会1209 フランシスコ修道会
1215 ドミニコ修道会
メディカント(托鉢修道士)

まさに乞食僧。当時、それはどう思われていたのか。
シェークスピアの時代には馬鹿にされるようになっている。
遊牧民的な生活様式から定住耕作民の生活様式への変化か。

ロシア
ユーロジヴィ
ブラージェンヌイ
遍歴巡礼

スペイン
ジプシー



辻音楽師
クレンデ(修道院や大教会に付属する学校の生徒が団体で街に出て、宗教的な歌を歌って歩き、喜捨を受けた。バッハもやっていた)

ブルボン王朝初代のアンリ4世(在位1589-1610)がパリ攻囲を計画した時、パリ市の人口10万弱のうち、乞食が3万人以上。
1606年の高等法院の法令。パリの乞食は公共広場で鞭打たれ、肩に烙印が押され、頭を剃られ、市外に追放さるべしと定められた。
(狂気(精神障害者だろう)の囲い込みと軌を一にする)

インドでは、産業化している

ランチ大学のマカン・ジャー
1979 『巡礼地の乞食ー人類学・社会学・歴史学・宗教学の諸側面からみたプーリの乞食とレプラ患者(ハンセン氏病患者)ー』

石川、福井、岐阜の3県にまたがる白山山麓

袖乞い

千葉徳爾・三枝幸裕
「白山山麓山村住民の袖乞慣行(考察)」
『中部日本白山山麓住民の季節的放浪慣行ー牛首地区の事例を中心にー』
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2022年05月05日のつぶやき




























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