木ノ戸さん、
スウィングという NPO 法人をやってはります。
あのこってりラーメン「天下一品」の本部内に事業所があるそう。
木ノ戸さんは小学生時代から、「周囲の期待に応えられる」子だったので、そこから外れないようにするために、いろいろな不調は抱えながらも演じ続けて来て、しかしいつ爆発してもおかしくない状態だったよう。
そして大学生時代、1997年頃?たまたま手にとった新聞の「大学生の不登校を考えるシンポジウム」のお知らせを見つけ、そこでの
二神能基氏の言葉に衝撃を受けたそう。
「目的を持て、自立しろ、人に迷惑をかけるな、この3つの言葉に今、多くの若者が苦しんでいる。馬鹿なことを言いなさんな。目的なんか持たなくったって生きていけるし、自立なんかしなくてもいい。迷惑をかけ合いながら生きるのが人間というものです」
そこから、人生が少しずつ変わりはじめたと。
しゅうさんという面白い人と知り合いになり、いろいろお世話になり、後年、木ノ戸さんがやっている引きこもり支援にも参加したりしてくれてはったのだが、大阪で開催されたシンポジウムに木ノ戸さんが登壇した時、会場からいろいろ質問の出る様子を見ていたしゅうさんは発言を求め「檻の外から檻の中を見つめているような視線を感じる」とおっしゃったそう。
その後、木ノ戸さんは障害者の通う事業所で働き始めるのだけど、いろいろ違和感がつのり、自分の思い通りにすると決心してからそれを内部でも突き通すのだけど、仲間ができ、外に出てスウィングを作った、という経緯だそう。
すごいパワーワード。
「ぎりぎりアウトをねらう」
セーフをねらうのじゃないのですね。セーフだと広がらないから。なるほどな、です。
「ゴミコロリ」
ここでやっている清掃活動「ゴミコロリ」(みんながブルーの戦隊モノの衣装をつけゴミ拾いをする)は有名だし、確か神戸新聞でも読んだような・・・
この活動も、最初は不審がられ、パトカーが3台も来たとか。
しかし、毎月やっているうちに、地域に受け入れられていかれたと。
「京都人力交通案内」
バスの路線が頭に入っている(私の働いている業界には、鉄道路線が頭に入っている人とか珍しくないもんな・・・)が、複雑な京都のバス乗り場で困っている人にどこに行って、何番のバスに乗ればいいか教えてあげる活動。しかしやっていると警備の人がやってきたそう。でも「善意で周囲の人の役に立つことしかしていない」ので何かを言いにくい。しかしルールが細かく決まっていて、何かのイベントを許可なく行うことはできない・・・ということで、どこに話をつければいいのか尋ねてはります。まだ決着はついてないのかな?
「オレたちひょうげんぞく」
あまりにも仕事が無くなってやることが無くなってしまった時、ある人がなぐり書きみたいなことをしだした。それを続けていたら、他のみんなもやり始め、だんだん作品と言ってもいいようなものもできだした。もちろん作品になんなくてもいいんだけど。
で、いろんな人がすごく変わっていかれた様子が出てきます。
その他、もうそう考えてやるかあ、とびっくりするのだけど、よく考え、感じてみると「なるほど」と、いうエピソードがいっぱい出てきます。
すごいわあ・・・
posted by kingstone at 00:12|
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