現在、中学校には特別支援学級が無い自治体がある、という話を聞きました。
ひょっとすると「無い」のではなく「すごく少ない」のかもしれませんが、それって共生とかインクルーシブ教育とか言われている風潮があるように聞くのに、まさに正反対のことではないかと思えてしまいます。
なぜって通常学級にいて、何か疲れたとかとなった時、次の選択肢は(もちろん通級というのもありますが)、特別支援学校へ行きなさい、ということになってしまいそうですから。
(注・私は特別支援学校も、お子さんの状態によってはインクルーシブなシステムの中に含まれると考えています。インクルーシブというのは「場所がまったく同一、同クラス内」ということでは無い、と考えていますので)
で、各自治体の中学校の特別支援学級数を出してみようと思いましたが、文部科学省の学校基本調査では全国のことがわかるだけでした。
(でも探し方に慣れないので、私に見つけられないだけかもしれません)
で、まず全国の数字を出してみました。
令和2年度の数値でやってみます。
まずこちらのページの「総括」で中学校在籍者数は 3211219人とわかりました。
そしてこちらのページの「種類別特別支援学級生徒数」で各種特別支援学級の在籍者数がわかります。
で、作った表がこちら。
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つまり平均だと、全体の 2.61%のお子さんが特別支援学級に在籍している。
各自治体の中学生がどのくらいの割合で、在籍しているのだろう。
私自身は、「特別支援学級は学び方の違うお子さんが在籍するところです」という説明を、願いも込めて言ってます。
で、どんどん増えて、別に在籍だ何だかんだでなく、行きたいお子さんがどんどん行けるようになり(そのためには担当教師も増やさなきゃですが)、通常級だ支援級だという垣根が無くなるのがインクルーシブ教育だと思っているのですが・・・