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2021年06月27日

日本史サイエンス 播田安弘著




 著者は、船の設計の専門家。

 終章にこう書かれています。

 長年、船の基本計画を生業とし、趣味も艦艇と古船という船オタクが、船への興味から蒙古襲来について調べた成果をある海洋開発関係者の集まりで発表してみたら、意外なことに技術者の方々にかなり面白がっていただきました。

 これをきっかけに、この本の出版が決まったそうです。

 この本が取り上げるテーマは

・蒙古襲来
・秀吉の中国大返し
・戦艦大和

の3つです。これらを必要な物量、気象、そして周囲の状況などからシミュレーションし、定説(と一般に流布しているもの)とは違ったものごとが見えてくるという構成になっています。

 で、最後の方にかかれていますが、映画「アルキメデスの大戦」の製図監修をされてます。

 蒙古襲来について言うと、蒙古軍はめちゃくちゃ強くて、日本の武士はやられるだけやられたけれど、神風が吹いて助かった、という説が流布していますが、そもそもこれは『八幡愚童訓』という、いわば神社信仰を勧める立場のポジショントークの文書によっている。しかし、武士は勇猛果敢に戦った、という文書もある。そして

・船の数は最初の元の計画通りは作れなかった。(ものすごい量の木材と人手が必要)
・操船している人は別にして、蒙古軍の兵士は相当船酔い状態で体力を消耗しているはず
・上陸については一斉に多人数が上陸できたわけではなく蒙古軍は戦力の逐次投入状態になった
・最初は武士は少数突撃で破れた(ここは『八幡愚童訓』に書かれている通り)が、その情報が届いて集団騎馬突撃で蒙古軍を破った
・そのため蒙古軍は船に一時撤退したが、その夜の大風で大きな被害を被った

ということではないか、と。


 大和については

・「(時代遅れの)大艦巨砲主義の遺物」と言われるが、当時は世界全体が大艦巨砲主義だった。
・そもそも山本五十六などは大艦巨砲主義ガチガチではなかった(例。真珠湾攻撃)
・運用方法によっては大きな威力になった(活躍できたであろう場はあった)
・しかし上層部が温存し続けたことによって活躍の場は無くなった(山本五十六の出動要請も断っている)
 (なお、これについては巡洋艦の設計ミスによって、戦争末期には大和を護衛すべき巡洋艦が無くなってしまった、ということもあるって)

ということだそう。

 なんかめちゃくちゃ面白かったです。

 また「アルキメデスの大戦」の菅田将暉さんについてのエピソードで、若い頃から仕事をしていたので、勉強はあまりしなかったけれど、数学はいつも100点だった、なんてことが書いてありました。







posted by kingstone at 10:30| Comment(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月26日のつぶやき
















































posted by kingstone at 00:01| Comment(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする