最近、本を読むスピードが落ちてきているのが悩みなのですが、この本は相当のスピードで一気に読めました。
最初に、ゲームの種類やインターネットでのコンテンツの解説がありがたかったです。
私、1989年からワープロを使ったパソコン通信を、1990年からパソコンを使い始め、周囲からはパソコンオタクであり、ゲームオタクであると見做されていましたが、私はゲームはほとんどしなかったし、本当にゲームのことはよくわかっていないのです。
ドラクエIIIだけは最後まで(肢体不自由養護学校の生徒に攻略法を教えてもらって)いきましたが、それが唯一のコンプリート体験です。
先日、Switch を買ってドラクエXIをやろうとしているのですが、全然触る時間がありません。
本の中で吉川先生は、「親御さんがゲームをやってみる大切さ」を繰り返し書かれていて、それは支援者にも当てはまると思うのですが、その点では私はまだまだですね・・・
前半に前提となる基礎的知識が網羅的に書かれ、また後半に関わり方の部分がていねいに書かれていて、今後、この分野の基本的な書物になるのではないのかな、と思いました。
あと、べに山べに子さんの挿絵がすてき。
また別エントリで、出てきた資料のリンク集とかも作ってみようかと思います。
あと、私が個人的にウケた部分を書きたいのですが、これは新鮮な気持ちで読みたい方にとって「ネタバレ」になりそうなので、新鮮な気持ちで読みたい方は、この後は見ないで下さい。
ーーーーー ネタバレ ーーーーー
私が個人的にウケたところ
「はじめに」から
まわりくどい言い訳になりましたが、自己紹介を兼ねて、児童精神科の医師になった私が、これまでネットやゲームとどのように付き合ってきたかという「自分史」から書き始めたいと思います。これは決して、自分が好きなゲームのことを書きたくて書きたくてしょうがない、ということではありません。本当です、嘘じゃないです、信じて下さい。 |
「『発達障害』の子どもにとって、ネットやゲームはどんな存在なのか」から
(吉川先生が Habitica という ToDo リストを紹介し、使っているとの記述のあと)私はこうしてなんとか毎朝(だいたい忘れずに)ひげを剃って、出勤することができています。 |
吉川先生の顔写真は著者紹介のところとか、表紙裏カバーとかにあります・・・