私の関わりのある法人
ksbutton.png omemebuttan.png sowerbuttan.png
※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2020年08月26日

「自閉症者を対象としたケース会議支援システムの開発に向けた吹き出し型動画アノテーション機能の実践的検討」 を読む



小川修史・掛川淳一・森広浩一郎 兵庫教育大学大学院学校教育研究科
2011

「アノテーション」というのは「注釈」

 で「吹き出し型動画アノテーションシステム」というのは、動画に吹き出しをつけて例えば例として引用すると

"B教諭はX児に前転をさせようと試みるも,素直に指示に従ってくれないX児の行動に対して問題意識を抱いていた,この場面に対して熟達教師であるM教諭は「ことばじゃ分か らない」「前回りは何回するの?」の様に具体的な行動要囚を示すアノテーショ ンを挿入"

"被験者(B教諭)は「やりたくない」「したくない」と"

 というふうに動画に書き込んで使うわけです。

 で、キーワードとして「行動要因」という言葉が出てきます。この言葉は私は初めて知りました。

 最初、「行動要因」は「機能」と読み替えてもいいのかな、と思っていましたが、例を読んでみると「心の中で思っていること(?)」くらいの意味で、機能や特性も含め、かなりのことがわかっていないと書けないものであることがわかります。

 この論文の対象は「本稿が対象とする自閉症 (アスペルガー障害、高機能自閉症を除く)」のあるお子さんに対応する教師集団ですね。

"教師には自閉症者の表面化した行動を観察し,行動を引き起こす要因(以降,行動要因と表記する)を分析する能力が求められる"

ところが

"しかし,児童生徒の突発的行動に対する対応等 実際の実践場面においては配慮すべき点が数多く存在するため,教師が実践場面の中で行動要因を客観的に分析することは難しい"

と、上に書いたB教諭とM教諭のような例になるわけです。

 そしてケース会議(日常の?研修の場?)で、同時にやってみることで、新人あるいは経験の浅い先生が気づいていく、チームの力が底上げされる、というねらいをもった取り組みについての研究になります。

 しかし、新人あるいは経験の浅いB教諭であっても、一応の座学(自閉症の特性とか、視覚支援の大切さとか)は聞いたことがある、読んだことはある、というのは前提になっているんだろうな。それともなってない?

 なお、このケース会議後、X児は「別人のように落ち着いた(M教諭)」そうです。

 私の問題意識としては、私自身は放課後等デイサービスで、新人スタッフへの研修を担当した時期があったのだけど、まあ私のいた事業所は大学院新卒が来たりもするけれど、たいていは「特別支援教育についてなんかまったく知らない」という方がほとんど、という環境でやってきてたわけ。

 そういう方に、「早急に」「一定の動き」ができるようになって頂く必要があった。

 で、やはり座学(1時間×2)をして「特性」「体の動かし方」「コミュニケーションのとり方」を1時間×2回程度でお伝えしてきたのだけど。

 で、動画の使用については、その2時間の中で先輩スタッフの「一般の方が見たら一見『なんでもっと声かけしないの?関わらないの?』『なんで手をつながないの?』と疑問を持つ」けれども、実は素晴らしい対応をしている例を解説つきでお見せしてきた。

 あとは OJT ね。
 ただ OJT はコストがかかるよねえ・・・

 しかし、やはり「他人の動き」より、この研究のように「自分の動き」を見て理解していくほうがいいよね。

 ただ、本当の新人さんの場合、いきなりこのケース会議(ワークショップと言ってもいいあり方ですね)みたいなのは難しいと思うのよね。

 1時間くらい、動画を撮らせて頂いて、そのコミュニケーション部分をチェックリスト形式の記録紙に記録、それをまずは解説つきで「うまくいった」「失敗した」を解説。ゆくゆくは自分で判断できるようにもっていく。

 そういうのができないかなあ。

 なお、先日教えて頂いた、動画に字幕をつけるソフト

はこういう実践の時も大きな力になってくれそうだ。
(音声言語での対応の失敗部分になるかもだけど。でもそれに気づくの大事だからねえ)

 ちなみに、この論文の中に「(教師やスタッフの)体の動かし方」で「後ろから抱える」という行動が話題になっている部分があった。

「できるだけ離れて」
「後ろからいっちゃダメよ」
「トラブルになりそうなお子さんが並んでたら間に体を入れる」

とか、一番最初にお教えするけどなあ・・・


 ついでに調べた言葉

リフレクション
カメラ 反射(水面に風景を写して取るなど)
看護  看護実践での振り返りと改善
人材教育 ふり返り
情報工学 プログラム実行過程で、構造を読み取ったり書き換えたり(意味わかんない)

 リフレクションは本人やチーム内部から
 フィードバックは他人から


2020年08月25日のつぶやき




































































posted by kingstone at 00:01| Comment(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする