ご近所(でもないか・・・)で育った村上さん。
子どもの頃には、今とはくらべものにならないくらい美しい海でよく遊び、当時の大人は子どもたちだけで泳ぎに行くのに何も言わなかった、というの、時代やなあ。
お父様は、3回従軍し、結果的にほんの少しの運で生き残られた方。
お父様の人生と戦争の関わりが大きな柱になっています。
しかし、中国大陸で捕虜の処刑(ジュネーブ条約違反)には立ち会われておられる。
(ご本人は「居た」だけなのか「手を下した」かは不明)
お父様からの村上さんへの期待と、村上さんのそれへの反発、大人になってからもいろいろあられたとのことで、戦争のことはあまり聞けずじまいになられたとか。
村上さんは、それでも資料を調べることで、少しお父様の人生を浮き彫りにされていかれます。
でも本当に「普通の人」「いい人」が殺人に関わらないといけなくなるのが戦争だよなあ・・・
表題のエピソードは、つらい話ではなかったです。(ほっ)
※エッセイだからか、「やれやれ」は出てきませんでした。