※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2020年04月21日

2020年04月20日のつぶやき
















































































































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2020年04月20日

2020年04月19日のつぶやき


















































































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2020年04月19日

2020年04月18日のつぶやき


































































































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2020年04月18日

2020年04月17日のつぶやき












































































































































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2020年04月17日

韓国 行き過ぎた資本主義 金敬哲著





2019年11月20日 第一刷

「はじめに」では「パラサイト 半地下の家族」に言及されています。でもこの時点では、パルムドールは取ったことが出てきますが、オスカーはまだ取る前ですね。

 そして、中の事例でも半地下に住む方が出てきます。ひと月の収入が300万ウォン(27万円?)もあるのに!

 著者はソウル生まれ。淑明大学卒業。1993年に上智大学大学院に留学。その後、東京新聞ソウル支局記者を経て現在フリー。
 経済について書いてはるのだけど、教育についても大きなページを割いてはる。

 高校の制度、大学入試制度はどんどん変化している。
 一般の親御さんが詳しく知ることは難しく、コンサルタント業までできている。

学校外の教育について

1963 江南(カムナン)がソウルに編入される。
    当時農村地帯だったが、交通インフラが整備された。

1976 旧都心にあった名門高校を江南に集めた。
    裕福な家庭はこぞって江南に引っ越した。

1981〜1988 全斗煥「課外授業禁止(塾禁止)」
    ってことはすでに学校外の塾教育が盛んになっていたということ。

1990年代前半 総合入試塾(予備校)以外に補習塾が盛んに

1990年代後半 就職難で優秀な学生がそのまま塾講師になった
    この頃より大峙洞(テチドン)が私教育(塾)の頂点になっていく。

1997年がIMFショック。金泳三政権。


グローバル人材育成 英語を小3から正規授業に
私立では小1から
舌手術流行(英語の発音を良くするため)

1998 金大中政権。ITインフラの構築を進める。
    しかし経済政策はガチガチの新自由主義。
    IMFからの借金を3年で返すことはできたのだが・・・
    貧富の差拡大。

2000年代初頭 イン講(インガン)本格化。インターネット講義のこと。
現在大峙洞(テチドン)の築30年100m^2のマンションでも2年間の契約金(なんかむつかしい字が書いてるので、日本の概念とは少し違うかも)が相場が7億ウォン(約6400万円)

2000年、高級官僚に人事聴聞会(日本で言えば大臣の身体検査)が導入される。この中で大峙洞(テチドン)への偽装転入も大きな問題になる。
先行学習 学校のカリキュラムより先を習うこと。
ヒョン君の例 小5 塾鞄の中には
数学(中三用)・TOEFULの教科書3冊・ハリーポッターの原書
学校では寛大な先生の授業では寝る

2008 李明博政権は課外の英語熱をさまそうと公立で全ての授業を英語で行う「没入教育」を導入するが私教育がより盛んになった。

2013 朴槿恵政権は私立の小1〜2の没入教育を禁止。
    すると未認可のインターナショナルスクールの興盛。

(なんか「規制」するとすぐ「対策」が出てくる感じ)    
    
 
過度な教育ストレスのため子どものたtめのメンタルクリニックの興盛。
カウンセリング料は1時間あたり20万ウォン。

韓国の高校

韓国の高校の種類。

一般高校
受験なし。抽選で振り分け。

特目高校(特殊目的高校)
 英才高校
 科学高校
 外国語高校
 国際高校
 芸術高校
 体育高校
 マイスター高校
 etc

自律高(自律型高校)
 自私高(私立)
 自公校(公立)
教える内容に自律性のある高校
 
特性化高校
特定分野の技術をもった人材育成
職業訓練と実習が中心

入試は一般高校を除いて「自己主導学習選」を原則とする。
これは中学在学中の活動を総合的に評価する、というもの。
(ってことは、家庭の経済的な余裕に大きく左右されがちになるよな)

英才高校はペーパーテストもする。なお英才高校が憧れの的。
一般高校の平均授業料 年106万ウォン
有名自私高の授業料 最低年987万ウォン 最高年2000万ウォン


大学受験制度

「修能(大学修学能力試験)」日本だとセンター試験?

1993年以前 学力考査
    科目の多さと暗記に偏るとの批判

1994年から 修能導入
科目を減らし思考力を問う問題が増える
この結果、教科書を読んだだけでは解けず、課外授業により頼る。
長文を短時間で読んで理解するなど。
内申が良く、充実した学生生活を送った生徒は考慮されない。(って、これはいいことだと思うのだが・・・)

1997年から 盧武鉉政権が随時募集(校長推薦ということ)を開始。OA入試みたいなもんか。朴槿恵政権ではこれが70%を超えた。
「随時」の種類
 「学生簿教科選考」教科で
 「学生簿総合選考」総合的に
 「特技者選考」特定の分野に秀でた生徒のため
 「論述選考」論述のみ
(なんか、下3つはOA入試とか一芸入試とかと同じ感じ)

「学生簿総合選抜」対策として「人性授業」という課外授業が盛んに。
「カンニングしている友達を見つけたらどう行動するか」など日常生活で起こる状況にどう行動するかを教える。
(SSTやな・・・)
1時間10万ウォンから数十万ウォン

1昔前 ボランティアをするための海外ツアー
最近  自主サークルを作って活動したほうが評価が高くなった。
    すると、自主サークルの立ち上げ方を教え、かつ参加メンバーも揃えてくれる課外授業ができた。

金泳三 1993 - 1998 5.31教育改革

金大中 1998 - 2003 教員数大幅縮小
「水準別教育課程」(要するに成績別だよな)
これで「早期教育ブーム」が起こる。
BK21(ブレインコリア21)で国際競争力のある大学を作り出そうとして、ソウル大学を頂点とする大学の序列が決定的に。

盧武鉉 2003 - 2008 特目高の大幅拡大 課外教育費の大幅な伸び
大学入試制度改革 課外教育費の大幅な伸び
(どうやっても課外教育費が伸びる・・・)

李明博 2008 - 2013 「学校教育満足度を2倍に、課外教育費を半分に」
というスローガンを出した。高校多様化プロジェクトで高校の序列化が定着。
一般高校の地位が下がり、教育費は上がった。

朴槿恵 2013 - 2016 先行学習禁止法をまとめたが、毎年課外授業費は最高を更新。

文在寅 2017 - 教育政策の大きな変革を宣言しているがうまくいっていない。
受験生を持つ親は余計に疑心暗鬼になり、課外授業に頼る。
エデュプア 教育費にお金をかけて貧乏になること
学歴こそが競争社会を生き抜くために必要なもの、という考えになる。

文在寅は高校を平準化させようと主張しているが・・・

高官の曹国氏(先日失脚(?))の娘は医学部に進学するために、
・2週間インターンをしただけで医学誌に掲載された論文の筆頭著者となった
・国際鳥類学会で発表された論文の第三著者となった
・(高校生には参加資格がないはずの)国連のインターンシップに参加した

就職

就職も、たいへん。

大企業は少なく、そこに就職できる学生はすごく少ない。
大企業(従業員250人以上)の数
米 5543社
日 3576社
韓 701社
中小企業ははてしなくブラック。

そこで学生時代に学生は資格を取りまくる。(しんどい・・・)
それでも思うようなところに就職できない。

大企業でも若くてリストラされる。
公務員熱が高い
50歳くらいでリストラされチキン屋さんを開く人が多い。
しかし・・・

2014年から2018年までの平均
チキン屋さん新規開業 約6800店
チキン屋さん廃業   約8600店
(廃業が1800店も多いやないかい!)

またこういう小さい店を文在寅の「最低賃金(たぶん時給のこと)アップ政策」が直撃し、働けなくなった人が増えた。アルバイトをやとっていたのが雇えなくなった。
(確か日本円にして1500円とか聞いてたのだが、この本では10000ウォンと書いてる。それでも文在寅政権で30%上がったとのこと。ちなみに今日のレートだと1ウォンが約0.09円。この本が書かれたころはまたわからないけれど)


 何か、日本の行末を見ることができるよう。

 しかし、このコロナ禍の前に書かれている。
 このコロナ禍の後、どう変わっているだろうか?
 (なお、さっき見たニュースでは韓国では既に繁華街が賑わっていた。もう大丈夫なのか・・・)




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