広島の「ばっちゃ」という中本忠子さんのことは知りませんでした。というかどっかで読んだことはあったかもしれないけれど、頭に残ってませんでした。
ネットでもいっぱい記事がありますね。
この記事でも
「「広島のマザー・テレサ」と呼ばてれいる81歳の中本さん」
と紹介されています。
著者は「広島のマザーテレサ」という呼称に違和感を感じられて取材を始められています。
まあ、別の「偉人」の名前で形容されるのって、誰だって、いつだって変だなあ、とは思いますね。中本さんは中本さんなのだから。
そして、中本さんが大きな負担をものともせず、活動を継続しておられる「動機」というのか、原動力みたいなものを知りたい、というのが、いろいろ調べてこの本を書かれた著者の動機かな。
そのために、詳しくは語られてこなかった空白の前半生に迫っていかれます。
で、終わってみれば「なるほどな」ということになるのですが。
最後半に中本さんの3人のお子さんのインタビューが出てきます。
みなさんそれぞれに立派にやっておられます。
そしてそれぞれの方が「私より、他の兄弟の方がつらかったのじゃないかな」と言っておられるところが何ともじーんときます。
で、ほんと中本さんはすごい活動をしておられます。昔は保護司をしながら食事を提供する、場合によっては宿泊させてあげる、などを「来る人はこばまず」やっておられたわけです。
だんだん有名になってくると「保護司がみんなあんなことができるわけじゃない」「ああいうことをされたら困る」などの批判も大きかったらしいです。
別に、できない人が批判される必要はないし(これ、めちゃ大事だろうな)、できる人はできることをすればいいだけ、なんでしょうけどね。
そしてそういうのが連携したり・・・もちろん関係なく動いてもいいし。
そしてそういうのが連携したり・・・もちろん関係なく動いてもいいし。
でなきゃ、めっちゃ不自由になるし、困っている人が助かるチャンスが減ってしまうし。
私も「勝手」なことをするのでよく批判されますが。
しかし、話の流れで児童相談所の話もいっぱい出てきます。
これを読んでいる限り、まだまだ事件・犯罪に関わることも多く、そりゃあそこまでになっていない障害のあるお子さんについての子育て相談なんてやってる余裕無いだろうな、と感じられます。
じゃあ、「障害のあるお子さんについての子育て相談」をしてもらうにはどこに行けばいいんだろう?
教育センター?
療育センター的なところ?
教育センター?
療育センター的なところ?