私の関わりのある法人
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※このブログに書いていることは、私の関わりある法人の意見ではなく、
 あくまでも、私個人の意見です。

2019年05月10日

しょぼい起業で生きていく えらいてんちょう著




最初の見出しが

「組織で働くのが無理なら起業しよう」

 で、よく自己啓発系というか起業を勧める本と同じようかと思うと、真逆の「しょぼい起業」の仕方が書いてあります。

 もちろん下のような「食い物にするようなセミナー」に参加してしまう場合とは全然違うでしょうね。

"シンヤさんはこの起業サークルに入会。ここ1年は週2回、セミナーに通い、「スモールビジネスの基礎やWebマーケティングの知識、フリーランスとしてのマインドセット」を学んでいるという。入会金は約20万円、セミナー参加料は1回800円。"

最初に20万円取るか・・・

"「入会前に『本気の人しか、成功はできない。フリーランスとして食べていけるのは、(会員の)1、2割』と、ちゃんと説明してくれた。信頼できるサークルです」"

まあ詐欺ではないのだけど・・・


「しょぼい起業で生きていく」の見出しに

「『とりあえずサラリーマン』という価値観の終焉」

というのがありますが、一生懸命働いてきて、45歳になったらもういらないよ、と退職勧奨される時代ですもんね・・・

えらいてんちょうさん自身は「就活とかできない(朝起きられない)なあ」と思い、自分でリサイクルショップ、バー、学習塾、などを経営してきて、今はコンサル業が中心になっているとか。

言われていることは

○金をかけるな(あるものを使え)
○人が集まってくる場(居場所)を
○なんでもお金に換算しなくていい
○従業員は雇わなくていい(居場所に来てくれていて、自主的に協力してくれる人にお願いする「正しいやりがい搾取」)
○そのためには、こちらからも相手を助けることが必要
○資金を出してもらえる人になる
・始めている人(それこそしょぼくても成果物を出してる人)
・お金を持ち逃げしないと信頼される人

みたいなところを書いてはります。
めっちゃわかります。

ただ、そういう人になるにはなるですごく難しいことではあると思いますが。
私の友人にも「あいつみたいな人やなあ」というのが浮かんできます。
バイトで入った会社で気に入られ、会社は合併やなんやかんやで変わっていきますが、結局その会社のえらいさんになってます。
 なお、少し前に話題になった「しょぼい喫茶店」について、経営者の「えもいてんちょう」さんと出資者とをつないだのもえらいてんちょうさんで、なんかとんとんと店が開け、スタッフ希望でやってきた女性がおられ、1年後にはおふたりは結婚されちゃったとか。

 本も出てますね。



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2019年05月09日のつぶやき
































































































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2019年05月09日

アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」 中川裕著




 時々、ネットで「ゴールデンカムイ」という漫画について語られているのを見てました。

 で、この本を買って来て、コミックも2巻まで読みました。

 中川裕さんは「ゴールデンカムイ」のアイヌ語監修をやってはります。

 しかし漫画を描いてはる野田サトルさんもすごく取材、勉強してはるのだ、ということがよくわかります。

(だいたい漫画家さんてものすごく取材、勉強しはりますよね。「光とともに」を描いてはった戸部けいこさんも月にダンボール箱ひとつ分の資料を読んでる、とおっしゃってました)

 で、中川さんがあとがきにスタンスを書いてはります。

「アイヌ文化で読み解く『ゴールデンカムイ』」であって
「『ゴールデンカムイ』で学ぶアイヌ文化」ではない、と。

 なるほど、あくまでフィクションであり、細かいところはわからないところもあるし、ということで、中川さんの知っておられるアイヌ文化で「ゴールデンカムイ」を読み解いていくという方向なんだ、と。


 アイヌは言葉の力を信じている人たちで、争いごともも言葉で解決しようとする、チャランケという話がありました。例えば2つのコタン(村)が争いになると代表のAさんとBさんが出てくる。

 そしてまずAさんが朗々と節をつけて主張する。その間、Bさんはひたすら聞いている。Aさんが喋り終えると、次にBさんが主張する。これを繰り返していき、どちらかがそれ以上言うことがなくなるか、体力が尽きて朗々と主張することができなくなると負け。

 しかし・・・それって、才能と体力勝負ということで、「正しい」「正しくない」とは関係無いような・・・

 じゃあ、アイヌの人たちって武力を使わない平和的な人たちかと言うと・・・

 トパットゥミという戦いが物語にはよく出てくるそう。これは襲う側がひそかに相手の村の近くまで行き、相手が寝入ったところで夜陰に乗じて一斉攻撃し、赤ん坊に至るまで皆殺しにする、というもの。で、その時はいっさい言葉を交わさないと。

(もちろん、だから野蛮だ、と言いたいわけではありません。日本だってそんなことがそこかしこであり、法然上人は、夜襲をかけられ一族郎党が殺されるのだけれど、「復讐しようなどとは思うな」という父上の言葉とともに比叡山に送られたのだから)


 またシャクシャインの戦いは、アイヌ民族対松前藩の戦いだと思っていました。最終的にはそうなるし、それ以前に松前藩からの圧力があってアイヌ民族同士のいがみ合いが起きたのだけど、シャクシャインに反対する勢力が松前藩に援護を求めた(断られたのだが)のがきっかけにはなっている。

 なおアイヌ語は、2009年にユネスコが「消滅の危機にある言語・方言」で「極めて深刻」と報告しましたが、著者はそれでも甘い、と感じたと。言語学的には「死語」と言ってもいいと。

 しかし、いったん母語話者がほとんど無くなったハワイ語が現在復興運動が進められ、成果を上げているので、アイヌ語もそうなれるのではないか、と考えておられると。

 アイヌ語も日本語も「孤立語」であり、違いは話者数の数だけである、と。
 なるほどです。


posted by kingstone at 23:07| Comment(0) | よしなしごと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月08日のつぶやき


















































































































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2019年05月08日

2019年05月07日のつぶやき
































































































































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