2017年9月16日〜18日に名古屋国際会議場で行われた特殊教育学会で聞いたり、その後調べたりしたことをまとめておきます。
文部科学省のページ(平成28年3月31日づけ。1年半前ですね)
この中の
たった2ページですし、よくまとまっています。
2ページ目は平成27年度から32年度にかけてのロードマップ(工程表)になっています。
この通りは進んでいるのでしょう。
(まあ平成31年32年は新元号になってるはずですが)
※画像はクリックすると大きくなります。
平成29年度(2017年度)
国 モデル事業
各教育委員会
・実施校の決定(ってことは全高校ではない)
・(教師の)育成研修
・体制強化
各校 準備
そしていよいよ平成30年度(2018年度)から始まるわけですが
工程表を見ればわかる通り、各校は30年度から32年度(2020年度・・・オリンピックの年だな)の3年間のうちに体制固めをしていけばいいようになっています。
こういうの、例えば、これは厚生労働省系ですが、「相談支援事業所」で「計画相談」を100%実施を2012年4月から、2015年3月までの3年間で、と厚生労働省が号令をかけた時、多くの自治体が2014年度末に慌てだした、っていうのを私は経験しています。学校の場合は教師が来てくれたほうが得だから、早くに実現するようになるかな?
さて、現状のほうですが、もう多くの発達障害の生徒が既に全ての高校に進学していることと思います。診断を受けているかどうかは別として。最近は診断がどんどん出るようになったから、診断名を持つお子さんもどの高校にもおられることでしょう。
別に合理的配慮をしてもらわず入試を受け、学力的に十分合格して入学したものの、一斉指導に乗れない、人間関係をうまく築けない、などの特性を持つお子さんが既におられる。
私自身は、小学校や中学校の特別支援学級は「学力が低い」お子さんだけでなく、「学び方が違う」お子さんもおおいに利用してもらえたらと思っているのですが、そういった支援級在籍のお子さんでも合理的配慮をすれば通常高校に行って、学ぶこと、趣味を広げることのできるお子さんも多いと思うので、そういうお子さんを受け入れる方向に行けば、この高等学校に通級教室を作る流れはいいことだと思っています。
私のTwitterのタイムラインで、「障害があるからって18歳でモラトリアムが終わる必要は無いのでは」という話題が結構出てきます。「いわゆる学校のお勉強」にこだわらないなら、そのあたりも考えて進めて頂ければいいなあ、と思います。