この本からはこれが最後になります。
「日本代表が成功するためには、選手たちが『自分たちのプレースタイルで戦うんだ』と自信を持つことです。ラグビーではフレキシブルに対応することが求められますが、ボールを保持するスタイルが十分に通用する、そう信じることが大事でしょう。それを基にして、ジヤパンらしいオリジナリティあふれるラグビーを創造していかなければならない」
ここで言う「ボールを保持するスタイル」というのは、
で紹介した
「パスとキックの比率。これが世界のラグビーを読み解くカギです。ワールドカップに参加する世界のチームであれば、4回バスをしたら、1回はキック、というのが一般的な比率です。ところが、ジャパンの場合は違います」
「11対1。パスが11回に対して、キックが1回。これがジャパンに最も適した比率だというのが私の結論です。世界の常識に照らし合わせたら、これは尋常ではありません。しかし、この数字がジャパンには合っている」
ですね。
この本は、2015年ワールドカップ以前の2015年8月30日に出版されています。
で、もちろん、その他のハードワークとあいまって、このスタイルで、9月20日、南アフリカに劇的な勝利をあげるわけです。
しかも、最後のペナルティーでキックを指示したエディー・ジョーンズコーチに対して、キャプテン、リーチ・マイケルはスクラムを選んで・・・
何かこのあたりは、
の中の
「みなの反対は君の最大の勝利じゃないか」
というセリフを思い出させます。まあ、「みな」じゃなくキャプテンの判断ですが・・・
さて、ラグビー日本代表のヘッドコーチはエディーさんからジェイミー・ジョセフさんに変わりました。
先日のサンデー・スポーツでは「キックを有効に使う(つまり保持は少なくなるんだろうな)」とおっしゃってました。
どんなふうに変わるんだろうか。