もう古代のところだけでも、めちゃめちゃ面白い。
593(推古元) 聖徳太子が(?)
四箇院(悲田院、敬田院、療病院、施薬院)
をつくった。
(福祉制度(?)のようなものが昔からあった(?))
645(皇極4) 「大化の改新」という名の財閥解体
蘇我氏は
「斎蔵」天皇の祭具などを保管した蔵
「内蔵」官物を保管した蔵
「大蔵」全国からの貢ぎ物(税)を収めた蔵
の管理で力をつけ、勢力を増した。
その蘇我氏の蘇我入鹿を中大兄皇子と中臣鎌足が暗殺し、
次のような改革を断行した。
1.土地私有の禁止。全て天皇のものとする
2.田畑を農民に貸し与え、民を租庸調の税を払う
3.役職の世襲を廃止、有能な人材をあてる(すぐに有名無実化)
4.戸籍の整備
租(米。稲。収穫高の3%程度)
租の一部は朝廷へ。
大部分は国衙(こくが。地方の役所)に保管。
国衙に保管した一部を「賑給(しんきゅう)」
(高齢者・貧困者のために米・塩・布などを支給する
ある意味福祉制度)
に使われる以外はほとんどが貯めておかれた。(飢饉対策?)
庸 正丁と呼ばれる成人男子(21歳〜60歳)が
年に60日間の労役につく。
(今、肉体労働で日給いくらだろう?
それこそ40年前、とび見習いやってた時は8000円だった。
今だったら?
一時、スポーツ新聞の求人欄を見てたら9000円とかになってた
けど、ほんとまともに上がっていないような気がする・・・
肉体労働とは言えないかもしれないけど、コンビニとか800円
前後で8時間だったら6400円前後。
警備員も私の場合、日給6000円だったな・・・
もし8000円と仮定すると、60日で48万円。
で、これが「布を2丈6尺」収めれば免除される。
ってことは約8mの布が48万円。
mあたり6万円。
まあ、今みたいに大量生産できなかったわけだから、
大島紬とか黄八丈とか、そのレベルの値段になるのかな?)
調 絹、糸、綿、布、鉄、塩、海産物
この調が朝廷の主要な財源
出挙(すいこ) 春夏の年2回、農民に種籾を貸し出し、
秋の収穫時に5割程度の利息をつけて返還
させる。これは貧しい農民は種籾を持って
いないので助かった。(で、5割の利息と
いっても、うまくいけば何十倍にも籾は
増えてるんだろうし)
しかし、734年頃から財源として当てにされ、
後には強制的に貸し付けて、正規の税として
組み込まれた。
(なんかバブル期の銀行が無理矢理融資を
押しつけて来た、という話を思い出すな・・・)
737(天平9) 天然痘流行
これをきっかけとして
741(天平13) 聖武天皇が国分寺、国分尼寺を作ることを命じる。
743(天平15) 大仏造立の決定。
この財源として「墾田永年私財の法」
1時的に税収がアップしたが、豪族の
私田開発が進み、朝廷の財源が減り、
豪族の力が増す結果に。
また災害や飢饉などに備えて税の一部を
蓄えておいた「不動穀」を建設費用に回す。
(つまり福祉財源を箱物を作るために転用してしまった・・・)
これらで国家財政が破綻していった。